小説・漫画好きの感想ブログ

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グイン・サーガ115巻「水神の祭り」

 こんばんは。樽井です。
 今日は、阪神タイガース、負けてしまいました。途中経過を聞いたときは同点だったのに、巨人と仲良く負けていてはいつまでたってもセ・リーグの首位にはなれません。あと一踏ん張り、頑張って! 応援してます!!
 そんなことでは星野監督も安心できないですよ。
さて。
 虎の話はおいといて、豹の話になりますが、いよいよグイン・サーが115巻「水神の祭り」では、豹頭王のグインとその一行のタイス滞在篇も大詰めに近づいてきたようです。そもそもが、イシュトヴァーンの落し胤を匿いつつの変則的な旅が不都合に不都合を呼んでしまったタイス篇も、それらの全てをうまくやれる目処がついたところで話は加速してきました。
 個人的にはここんところの展開が遅すぎるような気がしていたので、この大詰めへの加速は非常に喜ばしかったです。どちらかというと主人公グインその人より、イシュトヴァーンやヴァレリウスといった人間臭いキャラの方にシンパシーを覚える質なので、彼らがあまり出ていないこのあたりの展開は本当にちょっと寄り道のような気がしていたのです。
 もっとも、著者の栗本薫さんが巻末あとがきで書いてられるように、これが重要な伏線になる可能性もあるので、邪険にばかりはしてられないし、フロリーはあまりにも可哀想で、まるで彼女の流れだけ追っていると昼メロを見ているような気分になってついつい見てしまうんですけれどね。
 ところで、このグイン・サーガ、SF的な要素を入れたファンタジック三国志という特異な話であり、その三国の戦いを早く見たいんですが、まだまだあと十数巻はたどりつかない模様。ここまでくると、自分のようにこうしてグイン・サーガを追っかけて読んでいるのって、既に読み続けている人だけなんじゃないかな〜なんてちらりと不安になったりします。だって、今まったく読んでいない状態で、115巻まで出ているけれどまだ完結していないんだよというような本を読もうという人がそんなにいるとは思えないんですよね〜。
 だって、115巻っていうと、講談社とか集英社ががんばっている「夏の百冊」以上に多いんですよ^^
そんなに多くてどうするんでしょうか、と思っちゃいます。
 まぁ、自分はここまできた以上最後迄読み続けると思いますが。。。
 そんなわけで、このシリーズに関しては他の書評みたいにあれこれ未読の人に紹介するというような感じにどうしてもなれず中途半端になりがちです。

 ところで、早川文庫から北野勇作さんの新作が出ているようですね。これは楽しみ。彼の、わかったようなわからないような、つじつまがあっているようなあっていないような不思議な感覚のSFが結構好きなんです。読んだことない人に説明するには、感覚的には、川上弘美さんが一番近いような感じもしますが、彼女よりもっとビジュアル的にも変な世界が展開します。
 作品タイトル一つとっても「カメくん」とか「ザリガニマン」とか「イカ星人」「昔、火星のあった場所で」とか変なのが多いし。カート・ヴォガネット・ジュニアとか好きだったら是非にという感じです。

水神の祭り―グイン・サーガ〈115〉 (ハヤカワ文庫JA)

水神の祭り―グイン・サーガ〈115〉 (ハヤカワ文庫JA)