JULY PRIDE(ジュライプライド)が終わってると思う3つの理由

  1. 参加者の異様な減少
  2. オフィシャルサイトのやる気のなさ

……あ、3つもいかなかった。2つでジューブンでした。

1. 参加者の異様な減少

風邪ひいて行けなかった去年(それでもチケットセットは買ってました)を除いて第1回から全てのJULY PRIDEを見てきた*1からこそ声を大きくして言いたいんだけど、何あの参加者数激減。初期の頃はパークの中をざっと見渡すだけで必ずオフィシャルTシャツを着た参加者を見かけたし、10人以上の団体さんの参加者なんてのもいたし、どこに行ってもアトラクションの順番待ち列にお仲間がいたりしたのよ。当時はその日のうちに参加者数も発表されていて、はっきり覚えてはいないけど少なくとも数百人以上は来てたんじゃなかったかしら。
でも今年は、丸4時間も会場内を歩いて、たった4人のゲイを見かけただけ。あのくそ広いディズニーシーでたったの4人よ。もはやイベントとして成立してませんよ。

2. オフィシャルサイトのやる気のなさ

  1. まず、アクセシビリティが最悪なのが痛いです。今時JavaScriptオフだと見られないサイトってどうよ。レインボーカラーをチカチカ動かすヒマがあったら、携帯からでもサクサク見られて、メールフォームで気軽に申し込めるようにするべきじゃないの? あたしはWinのPCサイトビューワーで入れなくて『何このクソサイト!』と怒りながらPCで入り直したけど、世の中そんなヒマな人ばっかりじゃないでしょ。
  2. SEO効果をほとんど考えてなさそうなのも痛いなあ。今この瞬間に"JULY PRIDE"や「ジュライプライド」でググるとオフィシャルサイトがトップにくる*2けど、7月のチケット申し込み期間には、オフィシャルのくせに検索1位に来てなかった*3のよ。探せないってのよ。前項のJavaScriptの話に戻るんだけど、あんなものチャカチャカ動かしてないで、ストリクトなHTMLでH1に「ジュライプライド オフィシャルサイト」とかがっつり書いといた方がよっぽどSEO対策になって、集客効果も上がるってのに。「何か事情があって客にたくさん来られちゃ困るとか、そういうことなのかしら」とあたしは思いました。
  3. どんな人がどれだけ参加してるイベントなのかまったくわからないサイトになってること。
    • これまで何人ぐらいの人が来たかというデータが一切なし。本当に「Tシャツやチケットセットをお買い求めいただいた総数がレズビアン&ゲイ デイ 『東京ディズニーシー』の参加者数としてカウントされます。購入者数が多いほどレズビアン&ゲイ マーケットの可能性を社会にアピールすることにつながります」(オフィシャルサイトの文言)と言うのなら、毎年どれぐらいの人が来たかをサイトで公表すべき。主催者だけが「今年はこれだけ売れた」と思ってたって、「社会にアピール」なんてできません。
    • 参加者の姿がまったく見えてこない。以前はオフィシャルサイトに当日限定の携帯掲示板があって、当日会場から「今スプラッシュマウンテンのところにいます」とか「一緒に歩きたい人いませんかー?」みたいなことが書き込めたりしたのに、最近はそういうの皆無。いや、掲示板は荒れる原因にもなるから無しで行くって手もあるけど、せめて寄せられたメッセージを公開するとか、前年の写真(顔出ししない範囲で、許可を取って)を載せるとかしてもいいんじゃないの。
    • トピックスも古いし(2000年の話題だよ……)、リンクも3箇所のみで、なんだか交流というものを一切拒否してるサイトに見えるわ。予備知識なしでパッと見たら、「誰が、何のために、誰を集めてるの?」と不気味に感じそう。
  • Gay Dayの本家Gay Day at Disney World Orland Floridaと比べてみると、あまりのやる気のなさに唖然とするわ。やっぱり何か事情があって、お客さんに来てほしくないのかしら。

まとめ

そんなわけで、何があったのかは知らないけどとにかくこれは「客に来てほしくない」イベントになっているようだし、事実客もほとんど来ていなかったので、わざわざクソ暑い真夏に普段着ないようなTシャツを買ってまで参加する意味はもうないと思いました。もっと気候のいい時期に気の合うセクマイ同士で遊びに行って、浮いたTシャツ代でミッキーTシャツでも買った方がよっぽど有意義なお金の使い方であると言えましょう。または、いっそ本家フロリダに行こうぜみんな。

*1:別に同性愛者の人権アピールに燃えているわけではなく、年に1回TDRで遊び倒す口実が欲しかっただけです。

*2:こうなったのはオフィシャル側が何かしたということではなく、ただ単に、イベント終わってから各所で言及されて被リンク数が上がったためと思われます。

*3:チケット申し込み締め切りの頃には特に、検索ワード「ジュライプライド」でうちの日記や「イベントレポート」に飛んで来ちゃう人が多かったです。うちに来てもオフィシャルな情報はないわよ!

川原泉問題への言及に反応してみる

以下の引用は、こないだ書いたエントリ「さらば川原泉(その1)(その2)」に対する言及なのですが。


元々彼女の作品はただ優しいだけの人じゃなくて、人間的に問題のあるヒロインや相手役がいたと思います。
非常に身勝手だったりなんだったり。
今手元にないので詳しく確認できませんがw 思い出せる限りの印象で。
「ミソ・スープは哲学する」「三月革命」「悪魔を知るもの」…とか。
「アップル・ジャック」のヒロインなんかもそうかな。
繊細じゃないという理由で相手役を傷つけ、告白に真面目に答えず笑い飛ばし、説明するまでもなく性格破綻者。
自衛隊員に対する偏見を個人にぶつけたりもしています(彼女は反省しましたが)。
その流れから行くと、今回色々問題(?)になっている「真面目な人にも〜」のゲイに対する偏見を持つヒロインも、さほど気にはならなかったわけで。
それを上回るエピソードの良さと台詞の小気味よさが好きなのです。
今でもそれは変わっていません。
(「ブレーメンⅡ」ではちょっと諦めそうになりましたがw 終わってみると好きな作品でした)
無論、偏見とかは良くないですが(と一般的な言葉で逃げてしまうのもどうかと思いますが、他に的確な言葉が思い浮かびません……)。
そりゃ近年、作風が変わってはきておりますが。コピー乱用の手抜きも増量中ですが。
差別問題とは別に、「川原泉作品」として、今までの流れからいっても変なところは無いと、そう思うわけです。
箇条書きでお答え。

  1. 「おれたちをニガーと呼ぶんじゃねえ」と怒る黒人に向かって「昔からそうだったんだから変じゃないよHAHAHA」と白人様*1に大笑いされましても。
  2. 偏見というのは「人間的に問題がある」から起こるものではなく、無知からくるものだと思います。
  3. この時代になってまであそこまでホモフォビアをさらけ出していることに無自覚な(あれで「あんまり偏見を持たない人を描きたい」「基本的に親がちゃんとしつけた子を描きたいなというのがあって。人としてこのくらいの礼儀は知っておいてほしいというところは譲れない」んだそうですよ川原氏は!)作品を出してしまうというのは、やっぱり変(悪い意味で)だと思います。
  4. 「悪魔を知るもの」じゃなくて「悪魔を知る者」ですよね。今までの流れを云々されるのなら、作品名ぐらいは検索された方がよろしいかと。

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*1:もしも「すずじゅう」氏が同性愛者であった場合は、この項は謝罪して取り下げます。