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みやきち日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-01-23-Sat

ワイオミングの教育委員会、「スポンサーにLGBT団体がいるから」と反差別キャンペーンの旗を禁止

米国ワイオミング州Wheatlandの教育委員会が、同地区の学校が反差別キャンペーンの旗を掲げることを禁止したというニュース。禁止の理由は、「キャンペーンのスポンサーにLGBT団体がいるから」。

この旗は、Anti-Defamation League's が提供している"no place for hate"(直訳すると『憎しみのための場所ではない』)という反差別プログラムのもの。Wheatland高校とWest小学校の2校に飾られていたのですが、生徒の親と教育委員会からの苦情に遭い、下げられてしまったとのこと。

Wheatland教育委員会のLee Dunham委員はこの件に関し、

「個人が選んだのであれば、こうした特殊なライフスタイルを送るのは自由だが、それを学校で公然とディスプレイする必要があるとは思わない」

"If this is the way one chooses, then they can lead this particular lifestyle, but I don't believe it needs to be publicly displayed in a school,"

Wyoming Tribune Eagle Online : Schools prohibit anti-hate banners

と言っているとのこと。

また別の委員のJoe Fabian氏は、Anti-Defamation Leagueが「同性婚に賛成するアジェンダ」を推し進めているという考えを語り、Wheatlandのコミュニティはそのアジェンダを支持しないと発言したそうです。

なおStuart Nelson教育委員長は、旗を掲げなければプログラムを継続してもよいと言っていますが、Anti-Defamation Leagueの当該地区代表Bruce DeBoskey氏はこれを拒否。プログラムを尊重して完全に実行するのでなければ、"no place for hate"プログラムの使用は許されないとのこと。

なんだか、「私には嫌いなものがふたつある。人種差別とニガーだ」という有名なジョークを思い出しちゃいましたよ。「学校が反差別プログラムを実行するのはいいが、LGBTがスポンサーなのは気に入らないから旗は飾っちゃダメ」って、何その矛盾。この教育委員長がまず反差別プログラムで教育され直す必要があるんじゃない?

あと、「同性愛(両性愛・トランス)は個人の自由、だが人前に出すな」といういつものロジックにもうんざり。"no place for hate"の旗って、こんなんですよ? 憎しみはやめようって訴えてるだけなのに、なぜこれが「特殊なライフスタイルを公然とディスプレイ」することになるんだか皆目わかりません。その「お前らどっかに隠れてろ、人前に出てくるな」っていうのこそが、このプログラムが撲滅しようとしている「憎しみ」だっていうのに。

さらに、Joe Fabian氏の同性婚アジェンダ云々という意見にはもはや笑いしか浮かんできません。「憎しみのための場所ではない」と書かれた旗を「同性婚に賛成するアジェンダ」とやらと結びつけて考えてしまうということは、つまり、同性婚を阻止しているのが自分たちの憎しみだと(うっすらとでも)わかってるわけね? だからね、そういう憎しみをこそなくそうっていうキャンペーンなわけでしょう、これは。あなたたちのようなヘイトまみれの大人を再生産しないようにするのが狙いなわけよ。Wheatlandの子供たちも大変だなあ。どうかこんな環境をしたたかに生き延びてねと、はるか極東の国から祈っています。

単語・語句など

単語・語句意味
school board教育委員会
honor〜を礼遇する、尊重する、〜の相応の処遇をする
implement履行する、果たす、実行する