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みやきち日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-01-29-Fri

オバマ大統領、一般教書演説で"Don't ask, don't tell"撤廃を約束するも具体案は示さず

米国のオバマ大統領が、2010年1月27日におこなわれた一般教書演説で、いわゆる"Don't ask, don't tell(DADT)"(軍務についている同性愛者・両性愛者が性的指向を明らかにすることを禁じる法律)の撤廃を約束したというニュース。

「私は今年、議会や軍隊とともに、同性愛者のアメリカ人が愛する祖国のために軍務につく権利を、その人の本当の姿を理由として禁じる法律の撤廃に取り組みます。

「そうするのが正しいことです」

"This year, I will work with Congress and our military to finally repeal the law that denies gay Americans the right to serve the country they love because of who they are.

"It's the right thing to do."

Obama promises to end military gay ban - from Pink News - all the latest gay news from the gay community - Pink News

ここだけ見てるとたいへん立派なことを言っているんですが、撤廃のための具体的な段取りや、いつまでに撤廃するかという期限について少しも言及されていないということで、LGBTコミュニティからは不信と批判の声も上がっている模様。

ナショナル・ゲイ・アンド・レズビアン・タスクフォースのRea Carey氏はオバマ大統領の発言に失望したと表明し、大統領は法が撤廃されるまでの間もこれ以上の解雇を防ぐべく行動すべきだと付け加えたとのこと。

Careyは次のように述べた。「一般教書演説がおおまかな展望を述べるためにあるのはわかりますが、オバマ大統領は次にわたしたちのコミュニティに語りかけるときは、または、わたしたちのコミュニティについて述べるときは、行動を指揮し進めて行くための具体的で詳細な計画を提示しなければなりません。彼の在職中に、議会がこの法律をくつがえすために責任を果たすまでの間、同性愛者の軍人の解雇を食い止めることをいとわないという意思表明も必要です。

もうおおまかな意見を言う時期は過ぎました。本気で要件にとりかかることが待望されています。今夜、具体的な段取りについて聞くことができていたらよかったのにと思います」

Carey said: "While we know the State of the Union speech aims to present broad visions, the next time President Obama speaks to or about our community, he must provide a concrete blueprint for his leadership and action moving forward ― this includes his willingness to stop the discharges happening on his watch until Congress can fulfill its responsibility to overturn the law.

"The time for broad statements is over. The time to get down to business is overdue. We wish we had heard him speak of concrete steps tonight."

Obama promises to end military gay ban - from Pink News - all the latest gay news from the gay community - Pink News

ちなみにこの法律ができて以来、推定13000人もの軍人が解雇されているとのこと。当人が自分からカミングアウトして除隊されてしまったケースもあれば、他者からのアウティングによって解雇に追いやられた例もあるとのことです。

オバマ大統領ねえ。就任演説ではとてもLGBTフレンドリーなことを言っていて一瞬期待したのですが、その後性的少数者のために何かしてくれたかと言ったら、実質的には何もしてないんですよねこの人。ホワイトハウスのHPのステキな文言も、いつの間にか大幅に書き換えられちゃってましたしね(参考:ホワイトハウスの公式サイト、LGBTの公民権に関する公約を大幅削減 - みやきち日記)。

もちろん、戦争や経済不況など深刻な問題が多い時期だけに、何もかも迅速に片付けるわけにはいかないんだろうなとは思います。でも、これだけ「口ばっか」状態が続くと、guardianの記事で紹介されているRichard Socaridesさんの、

「我々は2等市民ではないし、我々の権利は2期目に回す問題ではない」

"Look, we are not second-class citizens and our rights are not second-term problems,"

Obama urges repeal of ban on open gays in military | World news | guardian.co.uk

という意見にものすごく共感してしまいます。時間がかかるならかかるで、せめてもう少し具体的な見通しを発表することはできないんでしょうか。漠然とした甘言だけじゃなしに。

単語・語句など

単語・語句意味
interim暫定処置、仮決定、合間、しばらくの間
State of the Union speech一般教書演説
in the interimその間
susupend一時停止する、一時中断[中止]する
rocky不安定な
implementation履行、実行、実施、遂行
strident口やかましい、うるさい、(要求などが)執拗な
vision展望
broadおおざっぱな
blueprint青写真、詳細な計画
on O's watch《米》(人)の在職中に
overdueとっくに熟している[用意がととのっている]、久しく待望されている、必要とされている
get down to O《やや略式》まじめに[本腰を入れて]取りかかる、本論に入る、本気で仕事にかかる