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みやきち日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-11-10-Wed

「私の息子はゲイ」ハロウィーンに女装した5歳児を持つお母さんのブログが痛快です

(※17:00追記:一部誤訳を訂正しました)

Box Turtle Bulletin » A mother refuses to be bullied by good concerned Christian women経由で知ったんですが、

私の息子はゲイ。または、ゲイではないかも。どっちでもいいんです。どのみち私の息子なんですから。息子は5歳。そして、私は彼の母親。ここまで書いたことが気に入らない人とは、知り合いになりたくありません。

My son is gay. Or he’s not. I don’t care. He is still my son. And he is 5. And I am his mother. And if you have a problem with anything mentioned above, I don’t want to know you.

My son is gay « Nerdy Apple Bottom

で始まるこちらのブログエントリが、痛烈に面白いです。

これは、ハロウィーンに5歳の息子の希望通りアニメの女性キャラのコスチュームを着させてあげたお母さんの体験談。息子さんが着たがったのは、『スクービードゥー』の女性キャラ・ダフネの衣装です。息子さんは当日、保育園に入る前に「人に何か言われるかも」と心配していましたが、筆者の意見は、「いったい誰がハロウィーンのコスチュームを着ている子供をからかうの?」。実際、筆者のママ友たちはダフネのコスチュームを見て微笑んだり、手を振ったり、ハイファイブをしたりしてくれたとのこと。

ところが、教室に入るやいなや、3人の母親(母親A、母親B、母親C)が嫌悪感もあらわに延々と難癖をつけてきたのだそうです。「そんなことは許されるべきではない」だの、「子供は残酷だからきっといじめられる」だのというのがこの母親ABCの言い分。実際には他の保護者や子供たちは少しもそんな反応をせず、男の子のダフネ姿に文句をつけてきたのはこの母親ABCだけだったというのに。

筆者や他の保護者さんたちは、ハロウィーンは何でも着たい衣装を着ていい日だとか、ハイスクールにも男女あべこべの服を着る「スプリット・デイ」があるとか説明しました。それでも、この母親たちには通じなかったとのこと。

以下、エントリのさわりをざっくり訳してみます。

もしあなたが、私が息子にハロウィーンに女性キャラクタになることを許すのは、息子をゲイに「する」ことだと思っているのなら、あなたは間抜けです。まず第一に、なんて滑稽な考えなんでしょう。第二に、息子がゲイでも私はOKです。第三に、あなたの息子が大きくなったら本物のニンジャになるだなんて私は心配しません、だからすっこんでなさい。

もし私の娘がバットマンに扮したのだったなら、誰もそのことで何かためらったりしなかったでしょうに。誰も。

それなのに私のかわいい、心優しい5歳の息子が心配したのは正しかったのだということに、つらい気持ちになりました。彼はAやBやCのような人が存在することを知っているのです。そして彼は、5歳にして、そうした人たちが彼のことをどう受け取り、彼がどんな目に遭うかということを心配していたのです。

いじめのために最近子供を失った親たちと同じようなつらさです。いじめはよくないことです。あなたがそれにリボンを結んで「心配」と呼ぼうと同じことです。あの女性たちは私をいじめようとしていました。そして、私の息子を。私の息子を。

私が私の子供たちを虐待もネグレクトもしていないことは明らかです。うちの子たちは完璧ではありませんが、彼らはこの大きくて時々残酷な世界での舵取りの仕方を学びつつあります。私の息子が自称クリスチャンの女性たちの前に立ちすくんでこんな痛い目に遭わなければならなかったのは、嫌なことです。あの女性たちがあのように考え、さらに悪いことに、その考えを口に出す方が黙っているより快適だったというのは嫌なことです。「ピンク」が今なお女の子の色と呼ばれ、私のベイビーがハロウィーンにダフネになりたいと望んだらとても勇気を出さなければならないだなんて、嫌なことです。

そして、私が我が子や、あなたの子供や、あの母親ABCに唯一望むことは、幸せであってほしいということです。私のベイビーがある晩、紫色のセクシーなタイツや、滑らかで柔らかいドレスを着て幸せになれるなら、そうすればいいんです。彼がハンドバッグを持ち歩きたいとか、男性と結婚したいとか、女の子の親友と一緒にマニキュアしたいというのなら、それでいいんです。私の母親としての仕事は、彼の将来の姿を抑圧することではなく、彼の行く道を助けてやることです。私の母親業は何が「ノーマル」で何がそうでないかを押しつけることではなく、彼が善良な人間になれるよう手助けすることです。

If you think that me allowing my son to be a female character for Halloween is somehow going to ‘make’ him gay then you are an idiot. Firstly, what a ridiculous concept. Secondly, if my son is gay, OK. I will love him no less. Thirdly, I am not worried that your son will grow up to be an actual ninja so back off.

If my daughter had dressed as Batman, no one would have thought twice about it. No one.

But it also was heartbreaking to me that my sweet, kind-hearted five year old was right to be worried. He knew that there were people like A, B, and C. And he, at 5, was concerned about how they would perceive him and what would happen to him.

Just as it was heartbreaking to those parents that have lost their children recently due to bullying. IT IS NOT OK TO BULLY. Even if you wrap it up in a bow and call it ‘concern.’ Those women were trying to bully me. And my son. MY son.

It is obvious that I neither abuse nor neglect my children. They are not perfect, but they are learning how to navigate this big, and sometimes cruel, world. I hate that my son had to learn this lesson while standing in front of allegedly Christian women. I hate that those women thought those thoughts, and worse felt comfortable saying them out loud. I hate that ‘pink’ is still called a girl color and that my baby has to be so brave if he wants to be Daphne for Halloween.

And all I hope for my kids, and yours, and those of Moms ABC, are that they are happy. If a set of purple sparkly tights and a velvety dress is what makes my baby happy one night, then so be it. If he wants to carry a purse, or marry a man, or paint fingernails with his best girlfriend, then ok. My job as his mother is not to stifle that man that he will be, but to help him along his way. Mine is not to dictate what is ‘normal’ and what is not, but to help him become a good person.

Box Turtle Bulletin » A mother refuses to be bullied by good concerned Christian women

上記引用部以外も実に明瞭にして痛快。きびきびした文体にこめられた愛とユーモアもとても素敵です。内容面でもこの上なく共感しました。人と違ったことをすると「心配」の名を借りたいじめをする人がいるというのは、日本とまったく同じですもん。そんないじめは許してはならない、という筆者の姿勢に強く同意します。

また、「娘がバットマンに扮したのだったなら」のくだりにも深くうなずかされました。マドンナの"What it Feels Like for a Girl"に「女の子はジーンズをはけるし髪を短くできる。男の子であることはOKだから。でも男の子が女の子に見えるのは不名誉だ。女の子であることは不名誉だと思われているから」(うろ覚え)てな台詞があったのをふと思い出したり。結局、男の子の女装がとがめられるのって、根底に女性蔑視があるんじゃないですかね。そのあたりまで含めて、たいへん考えさせられる名文だと思います。いやー、いいもの読んだ。