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みやきち日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2013-04-18-Thu

「地獄の温度が5000度なら、人は2.1秒で燃え尽きます」NZ同性婚賛成派議員が名スピーチ

(※4月24日追記:一部誤訳を修正しました)

2013年4月17日、ニュージーランドで同性婚が法制化されました。評決前に同性婚賛成派のモーリス・ウィリアムスン(Maurice Williamson)議員がおこなったスピーチがあまりにもすばらしかったので、ちょっとだけ訳してみましたよ。

スピーチの動画はこちらです。

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何がすばらしいって、まずはこのユーモアのセンスです。口調と間の取り方が最高なので、できれば動画の音声を聞きながら読んでみてください(0.29〜)。

わたしの地元選挙区の聖職者に言われたことがあるんですよ。「この法律が通過した日から、ゲイの総攻撃が始まる」と。ええと、わたしたちはゲイの総攻撃とはいったいどんなものなのか知りたくて本当に一生懸命がんばってるんですが、それってひと連なりの軍隊としてパクランガ・ハイウェイをやってくるんでしょうか。それとも、選挙区じゅうに流れ込んでわたしたちを全員閉じ込めてしまうガスなのでしょうか。

また、あるカトリックの聖職者には、おまえは不自然な行為を支持しているのだと言われました。生涯禁欲すると誓った人からそう言われるのはたいへん面白いと感じました。わたしは禁欲の誓いをしていないので、それがどんなものなのかはわかりませんが。

おまえは地獄で永遠に焼かれるだろうと言った指導者もいました。ひどい間違いです。わたしは物理学の学位を持ってますから、物理の熱力学の法則を使ってみました。自分の体重や水分量をあてはめて計算してみたんです。焦熱地獄を5000度と仮定すると、わたしは2.1秒しかもちこたえることができません。これはとても永遠とは言えないのではないでしょうか。

"I've had a reverend in my local electorate say, 'The gay onslaught will start the day this law is passed.' Well, we are really struggling to know what the gay onslaught will look like. We don't know whether it will come down the Pakuranga Highway as a series of troops or whether it'll be a gas that flows in over the electorate and blocks us all in."

"I also had a Catholic priest tell me that I was supporting an unnatural act, I found that quite interesting coming from someone who has taken an oath of celibacy for his whole life. I haven't done it so I don't know what it's about."

"I also had a leader telling me I would burn in the fires of hell for eternity and that was a bad mistake because I've got a degree in physics. I used the thermodynamic laws of physics. I put in my body weight and my humidity and so on. I assumed the furnace to be at 5000 degrees and I will last for just on 2.1 seconds. It's hardly eternity, what do you think?"

Maurice Williamson: 'Rainbow across my electorate' - YouTube

これだけでもわかる通り、笑いをとりながらも同性婚反対派のアホな主張をばんばん解体していくという匠の技の使い手なんですよ、ウィリアムスン議員。

ウィリアムスン議員には、養子が3人いるんですって。その立場から、彼は同性カップルの養子縁組を中傷する意見については「いじめの策略」であり「非常に悪質」だと一刀両断しています。さらに、人が自分と違うことをするのが気に入らない人たちに対しては、「(同性婚を認めても)明日もまた陽は昇るし、ティーンエイジャーの娘は相変わらず反抗的だし、あなたの住宅ローンが増えるわけでもないし、突然ベッドの中でヒキガエルになっていたりもしないし、要するに世界は何も変わらないんだから大騒ぎするのはやめましょう」(大意)と、やはりユーモアを交えて説明していきます。うまいなあ、まったく。

こんなところもよかったです。(2:05〜)

わたしたちがこの法律でしようとしているのは、互いに愛し合うふたりの人間が、その愛を結婚というかたちで承認してもらうのを認めるということだけです。それだけなのです。他国に核戦争を仕掛けると宣言しているのでもなければ、わが国の農業を全滅させうるウイルスを持ち込もうとしているわけでもないのです。

"All we are doing with this bill is allowing two people who love each other to have that love recognised by way of marriage. That is all we are doing. We are not declaring nuclear war on a foreign state; we are not bringing a virus in that could wipe out our agriculture sector forever."

Maurice Williamson: 'Rainbow across my electorate' - YouTube

他に付け加えるものが何もないぐらいの名スピーチだと思います。爪の垢煎じて飲みたい。「日本には未来がなさそうだし、ババアになったらカナダにでも移住して隠居したいわー」と思ってたんですが、ニュージーランドもいいかも。まずは、"gay"を「ガイ」と発音するニュージーランド英語に慣れなくっちゃ。

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