「オーバートレーニングなどというものは存在しない」

最近よく読んでいるワークアウト関連のWebサイトBreaking Muscleで、「復唱せよ:オーバートレーニングなどというものは存在しない("Repeat After Me: There Is No Such Thing as Overtraining")」という挑発的なタイトルの記事を見つけました。リンクは以下から。

「いやいやオーバートレーニングは普通にあるでしょー」と思いつつ読んでみて、1行目で「なるほど」と思いました。ちょっと訳すよ。

オーバートレーニングなどというものは存在しない。あるのは回復不足だけだ。

There is no such thing as overtraining. There is only under-recovery.

筆者Bobby Maximus氏によれば、オーバートレーニングが起こり得るのは年間1000〜1300時間もの良質なトレーニングを積んでいるアスリートだけであり、それ以下の運動しかしていない人の場合は単なる回復不足だとのこと。回復のためには一晩あたり8〜9時間の睡眠をとり、ストレスマネジメントをし、マッサージや氷風呂、軽めのリカバリー・ワークアウトなどに取り組むべきだと氏は述べています。

逆に言えば、年間1000時間にも満たない運動量で、こうしたリカバリーのための努力もせずに「オーバートレーニングだ」と主張するのは、ただの馬鹿だってことですね。ああ耳が痛い。

Maximus氏の以下の主張は、紙に書いて壁に貼っておきたいぐらい。

(ジムでの)トレーニングなど、簡単なものだ。勝敗を分けるのは、1日のうち、トレーニングしている時間以外の22時間なのである。ジムを出たときに本当の仕事が始まるのだということを忘れるな。

The training is the easy part. What happens the other 22 hours of the day is where the battle will be won or lost. Remember that when you leave the gym, the real work begins.

というわけで、「リカバリーこそ本当の仕事」を合言葉に、22時間の過ごし方をあれこれ工夫してみようと思います。まずは睡眠時間を今以上に増やすことだな。