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みやきち日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2013-08-03-Sat

米国、同性婚配偶者にビザ発給 世界222箇所で受け付け

2013年8月2日、ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官がロンドンの米国大使館で、「不当かつ不公平な障壁」("an unjust and an unfair barrier")を廃して同性カップルにも移民ビザを発給すると発表しました。

詳細は以下。

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動画の中でケリー国務長官が言ってることは、BuzzFeedを見ればわかります。内容をごく簡単にまとめると、こんな感じでしょううか。

  • 米国は今後、同性婚による配偶者のビザ申請を、男女間の配偶者の申請と同じように扱う(移民ビザの対象とする)
  • カップルの一方が米国民であってもなくても、同性婚が法的に認められる場所で結婚していれば、男女間の配偶者と同じ扱いとなる
  • この措置は、世界222ヶ国の在外公館でただちに実施される

なお外国籍の同性配偶者の子供について、米国市民の「継子」として移民ビザの請願書を提出することも可能になるそうです。

これで先日のエントリ「法の壁と戦う国際同性カップルを描くショートフィルムが話題に - みやきち日記」で紹介した国際カップルたちもずいぶん助かるのでは。Google社員のショーン・オークランドさんだって、パートナーの移民ビザが申請できるようになるでしょう。この制度がもう少し早くできていたらウィルフリード・ナイトさんも死なずに済んでいたかもしれないし、そう思うとこの変化はすごく大きいよね。いらん障壁がひとつなくなって、ほんとうによかった。

カトリック校教師のゲイ男性、同性婚の直後に解雇される

米国カリフォルニア州在住のゲイの男性教師が、パートナーと同性婚した直後、17年間勤めたカトリック系女子高から解雇されました。

詳細は以下。

この男性はケン・ベンコモ(Ken Bencomo)さんといい、45歳。勤務先だったセント・ルーシー・プライオリティー・ハイスクールの生徒たちによると、もっとも人気のある先生のひとりだったそうです。米連邦最高裁が2013年6月23日にDOMAを違憲と判断した後、ベンコモさんは7月1日にパートナーの32歳男性と結婚しました。結婚式の写真は地元紙Inland Valley Bulletinの一面を飾り、また動画もネットに載りました。

しかしながらベンコモさんの弁護士によると、ベンコモさんは7月12日、この結婚が「教会の教えに反している」という理由で学校から解雇されちゃったんだそうです。

ええと、同じ7月にローマ法王が、同性愛者を「裁く立場にない」と発言してたと思うんですけど。以下、CNN.co.jpより引用。

(CNN) ローマ法王フランシスコは訪問先のブラジルからローマに戻る専用機内で29日、記者団の質問に答え、自分は同性愛者を「裁く」立場にはないと語った。歴代の法王とは一線を画し、同性愛者に対する教会の姿勢の変化を示唆した発言と受け取れる。

フランシスコ法王は、バチカン内部に同性愛の聖職者がいると伝えられた問題について質問され、「もし同性愛の人が主を求めていて、善意の持ち主であるならば、私に裁く資格があるだろうか。彼らを排除すべきではない。(同性愛の)傾向は問題ではない。彼らは私たちの兄弟だ」と述べた。

CNN.co.jp : ローマ法王、同性愛者を「裁く立場にない」

法王ですら裁く立場にないものを、この学校は裁けるわけ?

この学校の生徒たちによると、ベンコモさんがゲイだということは学校の99パーセントの人が知っていて、長年つきあっているパートナーがいることも周知の事実だったそうです。元生徒で23歳のブリタニー・リトルトン(Brittany Littleton)さんはChange.orgでベンコモさんの再雇用を呼びかける署名を始め、日本時間で2013年8月3日現在、1万5千人近くの署名が集まっています。8月8日には、在校生、卒業生、その他ベンコモさんを支持する人たちが集まって行進する予定だとのことで、現時点で1800人以上の参加が見込まれています。

カトリックの神父が長年子供に性虐待をし続けても見過ごされる一方で、生徒に好かれ、感謝されている教師が成人同士で法にのっとって結婚しただけで解雇されちゃう意味がわかんないよあたしゃ。続報を見守らなくては。

エレン・デジェネレス、第86回アカデミー賞授賞式の司会に

エレン・デジェネレスが、2014年3月に放映される第86回アカデミー賞授賞式の司会に決定しました。第79回授賞式(2008年放映)に続き、これで2度目の司会となります。

詳細は以下。

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エレンは2013年8月2日、これは公式決定だと自身のTwitterで述べ(今見たら1万7千回以上リツイートされてるわ。すごいわ)、またプレスリリースでは「2度目のオスカー司会にとてもわくわくしています」と話しているとのこと。

アカデミー賞、第85回司会のセス・マクファーレンが賛否両論でしたからねえ。あたしはあれは嫌だったわ、白人異性愛者男性様がマイノリティを下げて「な? な? おまえもわかるだろ? おもしろいだろ?」と内輪でプークスクスしてるようなギャグが多すぎでしたから。あのエクストリームな内向きっぷりを「芸風」のひとことで片づけるのは無理だわ。ハフィントンポスト経由で知ったのですが、セスがオープニングで歌った「おっぱい見ちゃった」("We saw your boobs")は、ジェーン・フォンダからも以下のように手厳しく批判されてるみたいですね。

本当に嫌だったのは、女優の胸を見たことについての歌とダンスの場面でした。あそこまで品位を落としたいのなら、映画で見たペニスのリストを作ればいいのにと言った人に同意します。

What I really didn’t like was the song and dance number about seeing actresses boobs. I agree with someone who said, if they want to stoop to that, why not list all the penises we’ve seen?

Jane Fonda On Seth MacFarlane's We Saw Your Boobs': Why Not List All The Penises We've Seen?'

もしこれが実現したら、「ちんちん見ちゃった、コーフンしちゃった♪ ケヴィン・ベーコンは『ワイルドシングス』で、ジャン=ユーグ・アングラードは『ベティ・ブルー』で〜♪」みたいな歌詞になるわけですな。わはははは。

そんなそんなで第85回のセスの司会が合わなかった人も少なくなかったので、アカデミーも今年は順当にエレンを選んだんじゃないかと思います。なお、第86回アカデミー賞授賞式は、米国時間で2014年3月2日放映予定。ということは、日本時間だとおそらく3月3日ですね。その日まで、彼女の前回の司会姿でも見ながら楽しみに待とうと思ってます。

2013-08-02-Fri

米ミネソタ州とロードアイランド州で初の同性ウエディング

2013年8月1日、米国ミネソタ州とロードアイランド州で同性婚を認める法律が有効となり、たくさんのカップルが結婚しました。

詳細は以下。

ミネソタ州ミネアポリスの市庁舎では深夜から盛大なお祝いが行われ、大観衆が見守る中、R. T. ライバック(R.T. Rybak)市長が46組ものカップルを結婚させたそうです。ベティ・クロッカー(ミネアポリスに本拠をおく食品メーカー、ゼネラル・ミルズのブランドネームのひとつ。ケーキミックスやレシピ本で有名)は式のためにウエディングケーキを寄付し、また地元の花屋さんや写真家も、無償でサービスを提供したとのこと。

同州での同性婚第1号はマーガレット・マイルズ(Margaret Miles)さんとキャシー・テン・ブロウク(Cathy ten Broeke)さん。映像は以下をどうぞ。

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一方ロードアイランドでは、結婚許可書を発行する事務所が開く午前8時半から同性婚がスタートしたとのこと。同州ニューポートの同性婚第1号は、ジョン・ガチャー(John Gacher)さんとフェデリコ・サンティ(Federico Santi)さん。41年もつきあってきた、男性同士のカップルです。映像は以下。

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ふたりはこれまでシビルユニオンの関係にあり、動画の通り簡素な式で結婚しています。盛大な式を挙げるつもりはないんだそうです。

「41年一緒に住んできた後では、証明するものは何もないんだ」とサンティはAP通信に話した。「運転免許を取りに行くようなものだよ」

"After living together for 41 years, we don't have anything to prove," Santi told The Associated Press. "It's like going down and getting a driver's license."

1st gay marriage license in Rhode Island issued | Local News - WCVB Home

ハフィントンポストが両州でのウエディング写真特集をしていて、そちらもとてもよかったです。以下のリンク先からぜひどうぞ。

2013-08-01-Thu

フランスで初のLGBT向け高齢者居住施設 2015年オープン予定

フランス南部のサレル=ドード(Sallèles d'Aude)で、同国初のLGBT向け高齢者居住施設(リタイアメント・ヴィレッジ)の建設計画が進められています。50歳以上のLGBTに「アクティブなライフスタイル」を提供するこの施設は広さ7ヘクタールで、2015年開設予定とのこと。ちなみにサレル=ドードの Yves Bastié市長はLGBT向けとは知らずに許可を出したと主張しており、街のイメージを心配しているようです。

詳細は以下。

公式サイトの説明文によれば、この施設“Le Village-Canal du Midi”はコンシェルジュ付きのゲーテッド・コミュニティで、「アクティブで健康的なライフスタイルを望む50歳以上のゲイやレズビアン(LGBT)のための、プライベートなオアシス」だとのこと。pdfのパンフレットを見ると、壁で囲まれた敷地の中には1戸建てが107軒あり、他にプールやテニスコート、サウナ、ジャクージ、ジム、ホテルなどがつくられているようです。

この施設の建築を許可したYves Bastié市長は、これがLGBT向けだとは知らなかったと述べています。

「何も知らなかったのでびっくり仰天しました」3月に許可に正式に同意したBastiéは、フランス通信社に語った。「街のイメージへの影響はどうなるのでしょう?」

"I was flabbergasted because I knew nothing of it," Bastié, who signed off on the permit in March, told the Agence France-Presse Tuesday. "What will be the effect on the image of the town?"

Gay Retirement Village Planned In France Will Be Country's First

デベロッパーのダニー・シルヴァー(Danny Silver)氏はフランスのテレビ局に対し、最初は一般向けの施設にするつもりだったのが、反響が少なかったため途中でLGBT向けに変えたと話しています。おかげで1日のうちにそれまでの3ヶ月分以上の問い合わせが来たそうです。なお、この “Le Village-Canal du Midiは別にLGBT専用ではなく、異性愛者カップルも入居可能とのこと。

いち同性愛者としては、どうせ住むなら男同士・女同士で暮らしていても当たり前ってところに住みたいから、こういう施設は歓迎ですね。ヘテヘテなジジババに囲まれて、いちいち「旦那はいるのか、いないのなら離別なのか死別なのか、結婚しなかったのならその理由は何か、子供は欲しくなかったのか、そもそもいつも一緒にいる女の人は誰なのか」等々しつこく詮索されそうな、日本的老人ホームは嫌だわ。街のイメージを心配する市長の気持ちも想像できないことはないけど、「排他的でない街」「進歩的な街」とかを標榜しとけばそれでいいんじゃないの? 

2013-07-31-Wed

米アリゾナ州のゲイカップル、子供14人の養親に

米国アリゾナ州で既に12人の養子を育てていたゲイカップルが、養子のひとりのきょうだい2人も引き取り、計14人の養親となったそうです。新たに迎えた2人はそれまで里親宅で虐待されていたとのこと。

詳細は以下。

このカップルはスティーブン・ハム(Steven Ham)さんとロジャー・ハム(Roger Ham)さんといい、男の子6人と女の子6人を引き取って育てていました。いちばん上の娘さんは今年で18歳です。これ以上養子を迎える予定はなかったものの、6歳の娘アンブロースちゃんの妹と弟が里親から虐待されているのを知り、両方引き取ろうと決めたのだそうです。

きっかけは新聞記事でした。ハムさんたちはアンブロースちゃんの妹と弟がプレスコットにいることを知っていたのですが、今年1月にまさしくそのプレスコットで4歳女児が虐待されたという報道があり、調べてみるとアンブロースちゃんの妹だったんです。ケースワーカーによると2歳の弟もやはり虐待されていて、ハムさんたちは2人とも養子に迎える決意をしたとのこと。

「(虐待のことを聞いて)胸が悪くなりました」とスティーブンはAZ Centralに語った。「『あの子たちはうちの娘のきょうだいだ』と思いました。

「とても耐えられませんでした」

‘We felt sick [hearing about the abuse],’ Steven told AZ Central, ‘We thought, "Those are our own daughter’s siblings."'

‘It was devastating.’

Arizona gay dads adopt 14 kids to reunite siblings | Gay Star News

養子縁組の手続きはすみやかにおこなわれ、この子たちは5月からハム家でまたお姉ちゃんのアンブロースちゃんと一緒に暮らせるようになったそうです。

養子が10人以上いるゲイカップルと聞いて、先日のエントリ「子ども10人、パパ2人。あるゲイ・ファミリーの物語。 - みやきち日記」で紹介したマコーマックさん宅かしらと一瞬思ったんですが、違うんですね。あちらはミシガン州、こちらはアリゾナ州の、まったく別のカップルです。調べたら2011年に、つまりまだ子供が12人だった頃にABCファミリーがこのハム家を取材してました。

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にぎやかな朝食風景に「まるで『ザ・フォスターズ』(2013年放映開始の、子供がいるレズビアン家庭を描く米ドラマ)みたい」と思いましたが、よく考えたらこっちの方が現実で、ドラマはそのいわば本歌取りにあたるんですよね。つまり、今ってようやくフィクションが現実に追いつきつつある時代なわけ。想像だけで「同性愛者は子供を育てられない」とうそぶいてる人たちが、少しはこういう現実に気づいてくれるといいのにと思います。

2013-07-30-Tue

オックスフォード英語辞典が「結婚」の定義変更へ 同性婚を含む記述に

オックスフォード大学出版局が刊行する世界最大の英語辞典「オックスフォード英語辞典(OED)」が、"marariage"(結婚)という語の定義を変え、同性婚を含む表現にするそうです。

詳細は以下。

OEDはあたしも使ってますが、現行だと"marriage"の定義はこう。(日本語訳はみやきちによります)

ひとりの男性とひとりの男女の公式な結びつき。一般的には法によって認められ、これにより男女は夫妻となる

the formal union of a man and a woman, typically as recognized by law, by which they become husband and wife

しかし同性婚が各国で着々と認められている現在、この定義ではもう実情に合ってないわけですよ。これに抗議するため、本屋や図書館の辞書に勝手にステッカーを貼って定義を更新してしまうという、「ハックマリッジ」(Hack Marriage)という活動まで起こっているぐらいです。

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オックスフォードのスポークスウーマンは、Gay Star Newsに対して以下のように述べているとのこと。

「わたしたちは常にオックスフォードの辞典に含まれる語をチェックし、用法が変化している語には特に注意を払っていますから、ええ、結婚についてもそうするでしょう」

‘We continually monitor the words in our dictionaries, paying particular to those words whose usage is shifting, so yes, this will happen with marriage.’

Oxford Dictionary says marriage definition will change to include gay people | Gay Star News

Gay Star Newsによると、オックスフォードは来年1年かけてこの語がどう変わっているか調べる予定なのだそうです。

ちなみにお隣のフランスでは、ラルースの辞典が既に結婚の定義に同性婚の概念を導入しています。英訳からさらに和訳すると、こんなでしょうか。

「2人の同性または異性間の厳粛な行為であり、その2人は結合を確立させようと決意しているもの」

‘solemn act between two same-sex or different-sex persons, who decide to establish a union’

French Larousse dictionary sparks row by including gays in 'marriage' definition | Gay Star News

英語圏だとメリアム・ウェブスターがいちはやく定義に同性婚を含めたことで有名ですよね。これらに比べるとOEDはずいぶん動きが遅い気もしますが、ひょっとしたら今年英国(イングランドとウェールズ)で同性婚が法制化されたことでようやくケツに火がついたのかも。OEDはなんだかんだ言って権威ある辞書なので、早いとこ現実に追いついた表記に変えてほしいと思います。

国際間レズビアンカップル、インド式ウエディングで話題に

2013年6月にインドの伝統にのっとった結婚式を挙げたレズビアンカップル、シャノン(Shannon)さんとシーマ(Seema)さんの談話をBuzzFeedが紹介しています。

詳細は以下。

ふたりの結婚式の様子は、以下の動画をどうぞ。きれいよー!

なお、写真はシャノンさんとシーマさんのWebサイトでもたくさん見ることができます。

このふたりはアメリカ人とインド人の異人種カップルで、カリフォルニア州在住。ほぼ一目惚れでつき合いだしたのだそうで、なんとシャノンさんはシーマさんに合った日にもう同僚に「わたし彼女と結婚するわ」と言ってたんだそうですよ。シーマさんもすぐシャノンさんに恋をし、それから6年後、ふたりは本当に結婚することになりました。

シーマさんは北インド出身で、伝統的なインド式の結婚式しか見たことがなく、自分もそのような式がしたいと望んだのだそうです。シャノンさんの方は、インドの文化と同様アメリカの文化も表現したいと考え、結果、両方の文化をとりいれたウエディングとなりました。

上に貼った動画を見るとわかるけど、手や足の甲に緻密な絵を描いたり、火に油(たぶんギー)を注ぎ入れたり、花嫁が家族のかつぐ輿に乗って登場したりするのはするのは完全にインド式ですよね。いっぽう、よく見るとシャノンさんはアメリカ流のドレスを着ているし、"something new, something old, something borrowed and something blue"も完璧にそろえ、挙式当日は式までお互い顔を合わせないというアメリカの習慣も守ったのだそうです。誓いのキスの部分はインド式にお菓子を食べさせ合うスタイルをとり、でもそれだけだとアメリカ人のシャノンさんにはつらいので、パーティーの終わり頃にこっそりキスもしたとのこと。

微笑ましくて、かわいくて、美しい式ですよね。いいもん見せてもらいました。お二人に永遠に幸あらんことを。