'Heh-heh, heh-heh, killing people is cool.'

12階へ。この階はオークの隊長「シャグラト」によって守られている。
狭い通路に誘い込んでウルクを一人ずつ処理していると、シャグラトに遭遇。
シャグラト「へへへ、人を殺すのはたのしいなあ」
僕もオークを殺すのは楽しいよ。
しかし、結構強い。
相討ちになろうかという時、オーク・シャーマンが背後にテレポートしてきて挟み撃ちに。殺される。

  • いわゆる『不思議のダンジョン』、いわゆるRogueLikeゲームの日本語*band系『変愚蛮怒』でのプレイ日記。この人の記述感がステキだったのでアーカイブからクリップしてみた。
  • 変愚蛮怒というゲームでは階層によってボスキャラが存在し、ボスを中心に数十、数百体と、部屋を埋め尽くすほどの取り巻き雑魚キャラを伴って現れる。
  • これをガスガスと削ってボスに迫るのがひとつの醍醐味。近づくうちにボスはいろいろとセリフを語りかけてくる。
  • 最初はとても高圧的に、そして瀕死に追い込むと命乞いまで始めてしまう。
  • ↓オーク系ボスのセリフパターンをデータから一部抜き出し
  • Shagrat says, 'I'll bet your innards would taste real sweet...'
    • シャグラト「貴様のハラワタはきっとおいしいだろうな」
  • Shagrat belches and spits.
    • シャグラトはげっぷをしてつばを吐きかけた。
  • Shagrat scratches his armpits.
    • シャグラトはわきの下を掻いた。
  • Shagrat says, 'I love the smell of fresh blood.'
    • シャグラト「俺は新鮮な血のにおいが大好きなんだよ。」
  • Shagrat says, 'Yeeha! Another idiot to slaughter!'
    • シャグラト「もう一匹大バカ野郎が殺されに来やがった!」
  • Shagrat wonders aloud how many experience points you're worth.
    • シャグラトは、あなたが何点の経験値になるか考えている。
  • Shagrat says, 'I love being psychotic!'
    • シャグラト「俺はブチキレんのが大好きなんだぜ!」
  • Shagrat says, 'My brain's on fire with the feeling to kill!'
    • シャグラト「俺のノーミソは貴様を殺す思いで焼け付きそうだぜ!」
  • Shagrat says, 'I shall torture you slowly.'
    • シャグラト「貴様をゆっくり拷問してやる。」
  • Shagrat calls you a scum-sucking pig-dog.
    • シャグラトはあなたのことを腐れカス野郎のケツの毛と呼んでいる。
  • Shagrat says, 'Heh-heh, heh-heh, killing people is cool.'
    • シャグラト「へへ、へへ。人を殺すのは楽しいなあ。」
  • …ときたら、もちろん「僕もオークを殺すのは楽しいよ。」だよなあ。killing orc is cool!
  • 彼らは侵略されている側でありながら、その強大な勢力をもって逆にプレイヤーを脅かし、いとも簡単に返り討ちにしてくれる。
  • プレイヤーがゲームに対して普遍的に持っているプレイ感、「制圧しよう、やっつけよう」という気持ちをそのまま反映して、やられるつもりではなく、打ちのめしにかかってくる。雑魚キャラを何十体も従えているのは伊達じゃない。全力で襲ってくる。「シャグラトは、あなたが何点の経験値になるか考えている。」
  • だからこちらも同等に、精一杯力を誇示して打ちのめす。そのネガティブさの無い清々しいカタルシス
  • 同等であること。やられたらやり返す。彼らはルールを先出ししてくれている。おもてなしだなあ。

14階
キリス・ウンゴルの「ウフサク」に遭う。
シャグラトより弱い。なぜか無言で殴ってくる。
逃げていく時になって初めて
「おまえはオークに対して偏見をもってるだけなんじゃないか?オークにも権利があるんだぞ!」とさ。
そういう事は力で相手に理解させるのさ。