藁の楯

朝っぱらから見てきたけど、清丸のクソっぷりがすごい。話には聞いていたけどすごい。びっくりした。いっそ清々しいほどのクソっぷりで、藤原竜也をちょっと尊敬してしまった。
やっぱ教唆になるんだよね。あれ放置になるのかと思ってちょっと気になってたんだけどよかった。
とりあえずは大沢たかおがかっこいい、なんだけど、なんつーか車掌さん? が可愛かった。あのストーリーで一服の清涼剤。
のほほんとした客の立場ではたぶん何を言ってもと思うんだけれども。実際「死ねよ」とか思うことはあっても、言葉にしたら殺すだったとしても、ほんとに殺す場面になったときにできるかどうかは分からない自分としては、悪いことだってわかってるのに手を出さざるを得ない状況に追い込むこと、はやっぱだめやろ、と思う。どっちが、とか良いか悪いかじゃなくて、ああいう状況を作るな(いろんな意味で)だと思ったりはした。
宗教ではないのかもしれないけれどうちらにはやっぱ「それは悪いこと、やっちゃいけないこと」って心が判断するものがあって、でもそれを何とか押し込んで踏み潰してやらなきゃいけない状況だから、みんな言い訳するんだよね。まったくそれがないのはこの話では清丸だけだよね。彼は人に言われて悪いことだって認識しているだけで、心はそれを拒否しないから平気でできるけど、普通の人は逆に頭でどれだけ「これは正当な復讐だ、あいつは死んで当然」とか思ってても心が拒否するから平気でできなくて色々言い訳して銘苅にあたる(ちょっと違うけど)んだと思って見た。
ああいう話だとどうしても「死んだ人間は帰ってこない」とか「死んだ人が復讐を望んでいると思っているのか」ってなるけど、実際のところ死者の声が聞こえないのだからわからないことだよね。蜷川もそういうこと言ってるけど。東京BABYLONで「あのおじちゃんやっつけて」って言ってる幼い子の話を読んでいるからか、その手の台詞には少し奇麗事の匂いを感じてしまうんだけど、どっちも肯定できないし否定もできない。結局はその人が受け入れられるかどうかなんだけど、受け入れられない場合もあるだろうし、だから他に何かないかなって思うんだけど、思いつかないなぁ。
とりあえず「日本人の話」ですよね。たぶんあれ同じ状況で外人、特にハリウッドが浮かぶからアメリカ人って言っちゃうけど、だったらああいうドラマにはならんだろう、と一時期洋画ばっか見てた頭が言うよ。
リアルで撃たれた人とか見たことないんでわからないのですが、彼らは1発くらいしか受けていないように見えたんですが、だとしたらあれは皆失血死なんだろうか。とっとと病院運んで輸血したら死ななくて済んだ? 最後彼は銃じゃなくて刃物だったから助かったの? 貫通しててもおかしくないような状況でかつ刃抜かれたからこっちも大出血してそうだけど。傷口の感じが違うのかなぁ。
忘れてた。本田博太郎が出てたのでにやけて見てました。グループ魂の歌が頭に流れるようになってるのがちょっと問題です。