静岡観光の一日

 先週末は実家に戻っていた。日曜日、両親を静岡まで車で連れてきた。静岡観光のためである。

 結局、二年余り大阪にいたけど、遊びに行くといったまま一度もうちの両親は来なかったし、友人関係も、社交辞令も半分あっただろうけど、結局誰一人遊びに来なかったし、自分の部屋を訪れることは無かった。結局、大阪の時の部屋の様子は自分しか知らない。。。

 うちの親も、割といつでも行けるだろう、とたかをくくっていたのかもしれない。そんな経験もあるので、今回は動いてみた。横浜〜静岡の運転の練習と、次回以降友人が訪れてきたときのための、予行練習もかねて。

 9時前に自宅を出て、自宅近くのマクドナルドへ。丁度、8〜9時の間コーヒーが無料になるキャンペーンをやっていたので、ドライブするーで三つ注文する。

 今回はカーナビの指示に素直に従い、横浜横須賀道路港南台インターから高速に乗る。日曜ということもあり、半額で済んだ。そのまま保土ヶ谷バイパスに入り、横浜町田インターから東名高速に入る。静岡インターで降りて、五分ほどで自宅に着く。カーナビ上では二時間半だったが、渋滞も無かったので、実際には二時間ちょっとで着いた。余裕じゃ〜ん、とか思った。御殿場の先くらいまでずっと片側三車線以上あるし。

 とりあえず父親のリクエストに従い、丸子の丁子屋というお店に。35年以上前、父親のおじ(私から見れば大叔父に当たる人、どーでもいいけど杉並区の下井草に住んでいて、何度か行ったことがある)が仕事の関係で清水にいたらしく、その時に行ったらしい。丸子というのは、安倍川の西にある、東海道の旧宿場町、一応静岡市内。

 400年近い昔からある伝統のお店で、「とろろ汁」が有名。さすがというか、お店の雰囲気も昔のままだったし、味も良かった。最もとろろなので、かなりお腹にもつれたけど。

 その後は、駿府公園へ。徳川家康が晩年を過ごした駿府城跡、ではあるが、天守閣は無く、お堀が綺麗に残っている。当時は天守閣はあったらしいが、まもなく焼けてしまい、その後再建されることは無かったという。最も、ただの公園なので、一周ぐるっとまわっておしまい。

 次には登呂遺跡へ。その後母のリクエストで、隣接する静岡市立芹沢?介美術館へ入る。ずっと登呂遺跡の隣にある事は知っていたけど、結局一度も行ったことは無かった、というかその人の事をよく知らなかった。

 次に久能山東照宮へ。海沿いの国道150号線を走る。この道の景色が素晴らしい。今の家から自転車で五分あれば国道150号線と海にたどり着くんだけど、そこから清水の美穂方面に車を走らせると、海側は太平洋が広がり、天気がいい日は伊豆方面まで見える。山側は日本平が広がり、またイチゴ農園が延々と続く。イチゴの季節になると、イチゴ狩りの車で大渋滞するらしい。

 久能山東照宮は本来はかなりの石段を登っていくんだけど、両親が石段を登るのが嫌とかで、峠道を登って日本平側からロープウェーで下っていくことにした。石段、1000段くらいあった気がする。150号線からも見えたけど、かなりきつそう。。。

 下界は晴れ渡っているが、高々標高300メートルの日本平は見事にまで霧に包まれていた。本来であれば、ここから駿河湾をはさんで見える富士山は、かなり絵になる景色なのに、残念。ここからロープウェイを降りて、久能山東照宮へ。

 東照宮というと、日光東照宮のほうが有名だけど、本来はこちらが本家本元。日光東照宮は、小学校の修学旅行で行った。というか、横浜市の公立の小学校は、修学旅行は日光。日光ほど人がいなくて、割と静かだった。漆を塗り替えたばかりで、建物自体は綺麗であった。徳川家康が亡くなった後で、遺言に従い当初埋葬されて祭られた場所。その後、日光東照宮に改装された。ちなみに、家康の家外を運ぶ途中に、一時的に御殿が建てられた場所が、今の御殿場で、御殿場の地名はそのことから来ているとか。地名って、奥深い。

 最後は三保の松原。天女伝説の羽衣伝説で有名な羽衣の松がある松原。ここから見た富士山もかなり綺麗なんだけど、あいにくの天気で残念。

 おまけで最後に訪問したのが、国鉄三保駅跡。昭和59年に廃止された、国鉄清水港線の終着駅。一番栄えた頃は、満員列車に更に貨物列車まで引かれていたらしいが、モータリゼーションの波には勝てなくて、最後は一日一往復しか走っていなかったという。時代の波とはいえ残念。三保駅のホーム跡ははっきりと残り、列車も展示されていて、廃線跡は一部はサイクリングロードとして整備されている。

 最後は静岡おでん屋に行く。テレビチャンピョンで優勝したお店で、創作おでんを色々とやっていた。生キャラメルおでんとか、チーズおでんとか、なんでもあり。魚のすり身に色々な具を入れていた。最も、テレビ東京が静岡じゃ見れないけど。

 親に車を持って帰ってもらったけど、帰りは事故渋滞にはまったらしく、三時間近くかかったらしい。

 そんなこんなで、静岡に来る機会があれば案内しますよ、とはいうものの、車が無いと移動しづらいのが悩みの種。