感性マーケティングとは?

最近のマーケティングは様々なものが中心核になって登場する。


例えば、ソーシャル・マーケティング、リレーション・マーケティング
キャラクター・マーケティング、ONE TO ONEマーケティング
心理マーケティング、カラーマーケティング
そして感性マーケティングなどなど


今回、あらためて感性マーケティングに関する情報をリサーチした。


感性とは、機能面や実用面と対比される製品やサービスの
ベネフィット(便益)の側面を意味する。


つまり、感性は商品の機能や品質以外の、
人間の感情に影響を及ぼす要素ということ。



感性マーケティングとは、機能面や実用面と対比される製品や
サービスのベネフィットを
創造し、伝達し、説得する一連のプロセスのことと定義されていた。



一般に伝統的なマーケティングで、
顧客価値は、顧客が購買して得ることが出来るベネフィット(便益)
をその購入するため、または得るために払った金銭的・肉体的
・時間的・精神的コストで割ったもので表現される。


つまり、得るために犠牲を払ったものより購入したことによって
得ることが出来たものが上回れば回るほど顧客価値が高くなる、
すなわち満足度が高くなるということである。


そこで、そのベネフィットには、単に機能的な面だけでなく、
感性的な面も含め2つの側面で考えることが重要であり、
感性的ベネフィットは、新しい差別化の軸として
注目され始めているということなのだ


やっとマーケティング専門家たちが、
感性という付加価値の分野に光をあて研究が行われるようになったことが
私としては、大変うれしく思うのである。



その背景には、
実際のマーケティング戦略の成功例や
今日の市場コモディティ化がある。


市場のコモディティ化とは、 企業間における技術的水準が同質化し、
機能面での製品やサービスの差別化が 困難になり、
どのブランドを取り上げてみても、顧客からするとほとんど違いを
見出せない状況のこと




しかも現在、耐久消費財であろうと非耐久消費財であろうと
この現状が現れている。


○製品やサービスにおける機能面の充実より、
 感性面での充実によって、
 顧客から満足を超えた喜びや興奮が得られる
 ことも明らかにされている


○近年におけるヒット商品の多くは、
 感性的側面が重要な働きをしている




では、感性マーケティングにおいて
顧客価値を高めるために
どのような要素があるのか?

①視覚と色彩の心理
②香り
③光(照明)の空間演出
④音(音響)
脳科学の研究(ニューロマーケティング
⑥脳の潜在域


このような要素を最適に組み合わせるとか、
このような感性的なもので訴求するときにも
マーケティング活動のどの時期に訴求していったらより効果的に
できるかなど、検討することが多い。


これからのマーケティング戦略の成功は
どのような感性ベネフィットを有しているかで
大きく左右されると私も考える。


同じ時期に同じ方向性で私も研究を続けていたことは、
時代の要請であるように思われ、身震いがした。


今後の企業のマーケティング戦略に幸あれと同時に
少しでも私の専門領域で貢献することが出来れば
この上もなく幸いである。