小宮山エコハウス・レポート1

昨日、話題の小宮山エコハウスにお伺いした。
設計をさせていただいた立場から、
まずは、現在までに8年経過した段階での住み心地についてお聞きした。


大変快適であるとの事、設計者としてこの上のなくうれしいお言葉をいただいた。



小宮山エコハウスは、施主である小宮山氏と藤寿建築設計とのコラボレーションにより実現した。
もちろん、実際に施工する工務店や電気施工業者らの総合力であることは言うまでもない。



省エネを実現するには、

1.断熱性の問題

2.気密性の問題

3.エネルギー資源の問題

4.エネルギーの効率化の問題



まず、今回は断熱性について
断熱性は断熱材開口部(窓・ドア)に注力することでかなり実現できる。
小宮山エコハウスでは、当初外断熱がよいのではと施主である氏より提案があったが、

それよりも費用対効果の問題も考えると、
外壁と内壁の間に発泡系断熱材を使用するほうがよいと思われ、それを採用した。

上の写真は、押入れの中の断熱材を確認できる小窓

開口部については、窓は複層ガラスを総ての窓の採用



現在では、よくコマーシャルもされていて、よく知られるようになった。
その発泡系断熱材は、壁の間に吹き付けると、ぷーと膨らんで、外壁の内側も内壁の内側も隙間なく埋めることが出来て、
まったく外気が入り込んでくるような隙間をなくすことが出来る。

それによりかなりの気密性が上がりQ値(熱損失率)を格段に下げることに成功した。

現在話題になっている無暖房住宅のパッシブハウスでは、
認定基準がかなりきついのだが、Q値は0.8くらいで、日本の一般的な住宅のQ値は2.6
小宮山エコハウスはQ値1.0くらいを実現できている。


この数値を比べても、冬暖かいことはお分かりになるだろう。
また、夏も外気の熱をシャットダウンし、開口部からの熱透過率もかなり防ぐことが出来ているので
皆さんもへきへきしている湿度(じめじめ)を下げることが出来、爽やかな住み心地なのである。


当然エネルギーを使うことが激減するわけである。エネルギー削減80%を実現したのである。



その結果、
一年の内、夏は涼しく爽やかで、冬は暖房もあまり使うことなく暖かくすごすことができ、エネルギー消費が少ない分、お財布に優しい住宅になったのである。



小宮山氏いわく、「本当に快適なんですよ!省エネ住宅にしないなんてバカですよ。」(^^)