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プロデューサー日記@KOBE RSSフィード

2008-07-08

[]読んでから観るか、観てから読むか。


映画が好きです。

芝居のハシゴはめったなことではしませんが、映画のハシゴはしょっちゅうです。

映画館という空間が好きなので、観たいと思った作品はできるだけ映画館に行って観るようにしています。


そんな映画好きの私に最近浮かんだ疑問が「読んでから観るか、観てから読むか」です。

原作ありの映画が公開されると知り、そしてその時に原作を未読のとき…

皆さんはどうされますか?

私は実は「観てから読む派」なんです。

理由は簡単。

「原作の方がおもしろいに決まっているから。」

おもしろい原作を先に読んでしまうと、映画を観たときに物足りなさを感じてしまうことってありませんか?


逆に「『原作よりおもしろかった映画作品』はあるのか」と問われると、私の少ない鑑賞歴の中にも当たり前のようにあるにはあるんですが、すでにその時私の中では「原作の映画化」としての認識では無くなっていることが多いです。

監督や脚本家のオリジナルの解釈が入ったり、主役が変わっていたりと、設定だけを借りて原作から何らかの変化を付ける事でおもしろいものになっている作品はたくさんあります。

でも、その場合は原作と映画を全くの別作品として解釈するので、表題からちょっと話がずれちゃうんですね。

これ、「決して原作に手を入れる事はゆるさん!」という過激な意見ではなく。

むしろ「おもしろいものが観れるなら大歓迎!」という考えなので、困りものです。

どこまで手を入れたら別作品になるの?という疑問が湧いてきそうなところですが…

話がずれてきたので、この話はまた別の機会に。


さて、「読んでから観るか、観てから読むか。」ですが、清水かおりは「読んでから観る派」だそうです。

理由は、「原作を読むときに、何も知らない状態で楽しみたいから。」だそう。

そして彼女はこうも言いました。

「水口は映画重視なんだね。私は本重視。」


確かにそうなのかもしれないなあ。

本当は予告なんて見ないで、まっさらな状態で映画作品を楽しみたいって思っています。

ところで、予告編の方がおもしろい映画もありますよね。これもまた別の話。


あと、私は本を読むとき、頭の中でロケ地から出演者から何から何までセッティングしてから読み始めないと気が済まない質なんですが、そういう意味では先に映画を見ておくと便利です(笑)。


そんなわけで、めっぽうおもしろいと噂の「クライマーズ・ハイ」、映画化すると分かってから今まで我慢して読まずに過ごしました。

早いうちに観に行けるといいなあ。

2008-04-20

[]モンゴル


伏兵コードを観た後、何の効果か分かりませんが、急にもう一本何かみたくなって、仕事終わりに急遽映画館に向かうことにしました。

名探偵コナン」と迷いましたがレイトショーがなかったので(あたりまえか/笑)「モンゴル」を観ることに決定。

映画はやはりふたりで観るのがいい。

観終わったあと、ああでもないこうでもないと作品について語り合えるのがいい。

もちろん、前情報は可能な限りシャットアウトしておきたいものです。


急遽誘ったにも関わらず私の「モンゴルを観る会」に参加してくれた清水かおりと共に、スクリーンのド真ん前で鑑賞。

私たちを含めて観客は3組しかおらず、とても贅沢な時間を過ごしました。


スクリーンには、どこで撮影したのかはわかりませんが、モンゴルだと言われて何の疑問も抱かないくらい雄大な自然が広がっていました。

これを見ることができただけで「ああ、映画館に観に来てよかったなあ。」と感慨しきりです。

民の日々の暮らし、モンゴル人にとっての雷の存在、部族同士の確執に、長のあり方、そして強いお嫁さんの選び方…

それらのエッセンスが、伝承でしか残っていないチンギス・ハンの物語に、ほどよいリアリティを感じさせてくれます。

おかげで、これまでこのチンギス・ハンという人は私にとってキングアーサーかチンギス・ハンかってくらいファンタジーな偉人だったんですが、その認識は軽く覆されました。


物語は冗長な部分が続くかと思いきや、急に何の前触れもなく数年後に飛んだりして、前知識の少ない私にとっては若干面食らう部分もありました。

観終わってよくよく考えてみると、とばされている所は伝承・史実として広く認識されている出来事がほとんどだったように感じます。

詳しくない私は「それで、彼はどうやってモンゴル全土を統一したの?」とか、「もう戦いが終わってしまうの?」と、物足りないところもありました。

しかし監督は、良く知られている史実の再現はもう十分だとでも言うように、その時どきのチンギス・ハンの表情を追いかけます。

演じる浅野忠信の眼の表情、本当に素敵でした。

突っ込みどころもたくさんあったのですが、そんなことたぶん細かいことなんでしょうね。

おおらかで雄大なモンゴルの大地のように、自由で骨太で清々しい作品でした。


ホーミーをアレンジしたアップテンポなエンディング曲がこれまた素晴らしかったのですが、日本ではサントラは販売されていないそうで残念です。