うた∞かた 第9話「恋愛の痛痒」

今回もひたすら重苦しい話が続きます。蛍子も皐月も親のために涙しますし、望は行動が相当にひどいですし、一夏はもはや食事すらかなわず広範囲に力を暴走させますし、もはやにっちもさっちもいきません。なんかこの作品、なだらかな坂道を下るように、ゆっくりと、しかし確実に暗くなってますね。今思うと一話が一番明るかったということですか……。幻想的なタイプのお話になるのかなと思ってましたが、こういう方向に向かおうとは予想外でした。その評価をどう下すかということはまだ難しいところではありますが。次回はようやくお兄さんが色々語ってくれそうなので注目です。
それにしても、あんなお守りはもうポイっと捨てちゃえば良いようなものですが。やっぱり中毒性でもあるんですかね。

R.O.D the TV 21話〜26話

フジテレビの放映では、悲しいかな20話まででバッサリ切られてしまったR.O.D。放送枠の関係だったか何だか存じませんが、いかになんでも視聴者を馬鹿にした話ではありました。で、その後ずっとそのままだったのですが、せっかくあそこまで見てラストを見ないという手は無いだろうということで今回DVDレンタル。6話分一気の鑑賞でした。感想は、「うん、なかなか」といったところでしょうか。やっぱりこのTV版の主役は三姉妹であり、アニタだなあと。揺れながらも最後は固く結びつく姉妹愛。良いですねえ。
一方、お話としましては、どうしても大英図書館やジェントルメンの存在に説得力を感じられなかったのが痛いところです。OVAや小説版を知っていればまた違ったのかもしれませんが、なまじ序盤が「普通の世界+紙使いという変な人たち」という構図でまとまっていただけに、ジェントルメンの力がトンデモ過ぎに映ってしまいましたね。ロンドンを歴史ごと書き換えるあたりまでいくと、逆にストンと納得してしまう感もあったわけなんですが、この辺の風呂敷の広げ方がもう少し上手ければもっと良かったのに、と思いました。何か、同じ倉田さん脚本である大運動会ネリリ星人編に通じるものを感じてしまったのは、偏見というものでしょうか。

P・S そういえば、久ちゃんの好きな子の話は進展無かったですねえ(苦笑)