機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第23話「命の華」

リボンズの無事自体は確定していたので、さて、どういう風に無事なのかと思っておりましたら、なんと、死体はそのままとして、後ろからまた出てきました。これはリジェネも呆然とするでしょう。リボンズの本体はヴェーダと直結していると。シンクライアントですか。これだけのことができるのなら、上位主だのなんだの威張る気持ちも少し分かります。それにしてもあっさりと消されてしまったリジェネが小者過ぎてなんとも。一体彼のやりたいことはなんだったのか。「イオリアの計画」って、それほど楽しいものなんですかねえ?


余裕綽々で光学迷彩まで解除して見せたリボンズソレスタルビーイングは最後のミッションに挑む。もうちょっと最終決戦に向けた盛り上がりみたいなものがあると良かったんですが、いまいちぐっと来ないのが、今作の大筋面の弱さのような気がします。


それでも、戦闘シーンは気合が入っていて見ごたえ十分。ただ、これは今作に限らず近年のロボットモノ全般に言えることなのかもしれませんが、戦闘がスピーディで綺麗になった分、逆に生きるか死ぬかの緊迫感、臨場感が伝わりにくくなっているような気がしますね。モビルスーツにしてもスイスイと動くものだから、兵器としての「重さ」が伝わってきません(以前、沙慈が乗った時に発進時のGに押されるシーンがありましたが、あれは見ているほうにも辛い感じが伝わってきて良かったと思います)。この辺をCGで描くのはまだ難しいのかもしれませんね。


攻められているのにとことん余裕のリボンズがある意味カッコいいのですが、ティエリアに近づかれてちょっと驚いていたりもするあたり、実は何にも考えていないだけかもしれません。あるいは一日の内(数時間以内?)に、同じ顔の人に銃口を向けられたのを皮肉に感じたのか。



なお、コーラサワーですが、素直に見てさすがに亡くなったかなと。これで生きていたということにしちゃうと、あまりに軽いので。ただ、生きていても驚きはしませんが(笑)。