新世界より 第8話「予兆」

時は2年流れて、いよいよ14歳編の幕開けとなるのでした。冒頭で早季が語っているように、育ち盛りの子どもたちにとって2年というのは大きな年月です。激動の思春期なのです。ましてやボノボ型の遺伝子調整(でしたっけ?)が施された状態とあっては、もうあちらこちらで男女を問わずベタベタ状態の学園なのでした。早季は真理亜と、覚は瞬とカップリング。まあ、早季の本命が瞬であることは明らかなので、真理亜との関係は深い友情なのかもしれませんが、そのへんは細かく区別してもしょうがないところでしょうか。覚も早季が好きなのかなと思ってたんですが、瞬とねえ。キスシーンはなかなか濃厚で、早季が逃げ出したくなったのもむべなるかなです。もっとも早季は早季で真理亜といちゃついてましたが。このへんはいかにも現在とは別社会的な設定描写で面白いところ。


なお、一人残った守がちょっと不憫でしたね。真理亜だけを見ているのは早季にも分かるくらいですが、当の真理亜は嫌ってはいないにしろ、恋愛の相手としては眼中になさそうで、火種のもとにならなければ良いですが。逆に守はそんな立場だからこそ、5人が久々に揃ったことを、誰よりも喜んだのかもですね。


そんなこんなで、形は変われど一応は平和な日々が続いていましたが、そこに突如暗雲が。なんだか悪いハクオロっぽい偉い人が急な授業参観に現れます。生徒はここぞとばかりにアピールしますが、真理亜の空中浮遊はやはり目立ちますね。ただ、スカートで浮くのはどうなのか。中に何か防御策があるんでしょうか? それとも、ボノボ的にはそんなのは気にしないで良いのか……。


そして瞬との邂逅。何が起こったのか分かりませんが、瞬は何かを悟ったようです。早季に、自分たちが監視されていたことを告げ、別れていく。覚と別れたのも、彼を巻き添えにしたくなかったからなんでしょうね。性格が悪くなったのかと思いましたが、瞬はやっぱり瞬だったのか。次回予告の時点で悲しい予感しかしません。


基本面白いのは間違いないので(原作の力ですかね)、これでもうちょっと作画とか演出が良ければなあ、と思えてならないところです。