とうとう一本立ちかな? 菊池雄星

西武・雄星、自身5度目となる毎回の2桁11三振で5勝目(サンケイスポーツ)


今日の雄星のピッチングには特に注目していました。5月12日の楽天戦から、明らかに投球内容が向上した雄星ですが、良くなったと思うとまたすぐに不安定になってしまったのが今までの雄星。交流戦でも調子を持続できるかが気がかりだったのですが、結果は満点回答でした。


球速のみならず、キレが抜群のストレート。有効に使えたカーブとスライダー。そして珍しいほどに安定したコントロール。最近どころか、過去の雄星のピッチングすべてを振り返ってもベスト級の内容でした。特にストレートの威力はすさまじく、西武ドームのスピードガンがなかなか計測してくれなかったのが残念ながら、僕調べでは平均148.1キロ、最速156キロを記録。コボスタではなく、西武ドームでの156キロには価値があります。驚くべきは空振り率で、16.9%にものぼりました。おいおい藤川か。


唯一危なかったのが5回で、ランナーを出してから球速・制球ともに怪しくなりましたが、ここはロマックの暴走と炭谷の方に助けられてセーフ。ただ、攻撃の上手いチームだったらここで崩されていたかもしれません。そこだけがまだちょっと怖いかな。


それでも、速球でグイグイ押して、バッタバッタと打者を三振に切り捨てていくその姿は、まさに西武ファン、野球ファンが待っていた菊池雄星像そのものであったと言っても、過言ではないでしょう。入団以来早7年。毎年のように「今年こそは」と期待され、ここ数年は「ついに覚醒だ」と言われたりもしてきましたが、今回こそは本当に一本立ちを果たしたかなという気配がしてます。これがどこまで本物なのかどうか、次回、巨人戦も注目&期待しますよ。