ゲームブック 温故屋

水本シズオと申します。「ゲームブック」の話題が中心のブログです。

『さんまの名探偵』

懐かしのゲームブック、本日は「ファミコン冒険ゲームブックシリーズ」より『さんまの名探偵』。
同名ファミコンソフトをゲームブック化した作品です。


〔あらすじ〕
吉本興業の社長、吉本高行の邸宅新築披露パーティーが開かれたその晩。出席者の人気落語家、桂文珍が金庫室の中で殺された! 目撃者はいない。誰がいったい何の目的で彼を殺したのか? この中に犯人がいるはずなのだが…。
今は芸能界を離れ、探偵事務所を営むかつてのお笑いタレント、明石家さんまが事件解決に乗り出した。ちょっと頼りない彼を補佐するのは助手のまんちゃんこと今井次郎。さんまとまんちゃん、この二人の行く手には数々の謎やアクシデントが待ち受けていた。

物語は、探偵・明石家さんまの助手となり、桂文珍を殺した犯人を探し出すというもの。吉本興業の芸人さんたちが多数登場するドタバタ推理喜劇です。
容疑者として名前のあがっている芸人は、西川のりお島田紳助オール阪神・巨人今いくよ・くるよ太平サブロー・シローの8名。そのほかにも、横山やすし西川きよし、おさむ(ザ・ぼんち)、ダウンタウン桂三枝(現・文枝)らが登場。吉本以外の芸能関係者では、タモリ(タコリ)、北野たけし(北脳たけし)、藤本義一(秋田義一)、薬師丸ひろ子(薬師角ひろ子)らが名前を変えて出てきます。
残念なのは、さんま以外の芸人さんたちの個性が、いまいち発揮されていないこと。限られたページ数の中で作らねばならないことを考えると、それもまあ仕方ないんですかね。
さんまは随所に、パーデンネンや鹿のフン踊りなど、往年のギャグを披露してくれます。ミスター・オクレに金をねだられるシーンもおもしろかった。

攻略のポイントは、捜査費用30万円の使い方。ほとんどの登場人物ががめついので、情報を得ようとしたらどんどん金が減っていきます。

★参考情報
さんまの名探偵桂文珍殺人事件』(双葉社
著/三原 治
初版発行/1987年7月
アマゾンの中古最低価格 1,000(2015年10月19日現在)