BLACK BLOOD BROTHERS 7 王牙再臨：あざの耕平

おお、一気に話が進んだ。大活躍するだろうと思った人物があっさり退場。九龍の血統たちの目論見どおりに事は進み、主人公側が劣勢のままで物語は進む。読者の予想を裏切りすぎ。しかしそれでも超絶熱い展開にしてみせる。さすがあざの耕平。
けっこう『九龍の血統』の皆さんに親しみを感じるようになった。『九龍』と『特区』の戦いって、「善と悪の対決！」とか、「互いの信念を賭けて！」とか、そういうのじゃないんだよなぁ。縄張り争いというか、生存競争？　なので、ライオンがシマウマ食べてるのを見ても、ライオンを嫌いになったりはしないというか。『九龍』はけっこう悪いことやってるけど、なんだか憎めないというか。そんな感じ。
ジローと追いかけっこしてるときのカーサさんは生き生きしてるなぁ…。楽しそうだなぁ…。
さて、これからどうなるんでしょうね。これまでのようなゲリラ戦じゃなくて、正面切ってのガチンコ対決になりそうだけど。最終的には、いかにしてミミコは「調停」するのか、ってあたりに収束していくのかな。調停失敗して総力戦をして数人しか生き残りませんでした、っていうんじゃなくて、みんな生き残って大団円を迎えて欲しいなぁ。