リヴァースキス:佐野しなの

素晴らしすぎて泣いた。TS物のお手本のような作品だ。TS物が好きならまず間違いなく読むべき逸品。
あらすじ。まず主人公(男)の身体に幽霊(男)が入って、押し出されるようにして主人公(女)が誕生。幽霊は主人公(女)が好きで、キスさせてくれれば成仏するという。主人公(女)は自分の顔とキスなんかできないので、別の女性に幽霊とキスしてもらおうとする。そして短編一話ごとに美少女と出会っては、キスを迫ることになるのでした。以上、あらすじ終わり。
この作品の主人公は美少女。主人公自身も認めるほどの美少女。誰か女性を指して「あれなら俺の方が可愛い」とか「俺と同レベルの美少女」などと平気で言う。基本的に鈍感だし、天然で親友(男)を誘惑する。自分が女だと意識していないが故の残酷さと、自分が美少女であることを最大限に利用するナルシシズムとが同居している。嗚呼、わかってらっしゃる。
つか、この作品、少女漫画っぽいなぁ。
終わり方が続編を意識しているので、二巻が出ないこともないと思うんだけど、出てくれるといいなぁ。夏休み明けの学校を舞台にラブコメって欲しいなぁ。