SH@PPLE-しゃっぷる- 3:竹岡葉月

雪国+SEC+ソロリティと、舞姫+生徒会+中部連で演劇勝負する話。実質的には上巻で、4巻が「演劇編・下巻」ということになるんだろうな。とはいえ、姉弟で喧嘩したり、胡蝶の宮が意外に押せ押せムードだったり、蜜が遊園地で放置プレイされたり、ストーカーっぽい謎のX氏が現れたりと、けっこう盛りだくさんな内容。
もう女装萌え方面のあれこれは諦めたんだけど、それを差し引いても良質な学園ラブコメだと思う。萌えはないけど、キャラに好感を持てるような。女子の嫌がらせがけっこう陰湿だったりとか、やっぱり少女漫画っぽいよね。
雪国は正体を明かすことに腰が引けてる。蜜は「舞姫としての雪国」に恋してるものの、「雪国としての雪国」を好きだと言えるかはわからない。胡蝶の宮は雪国をホモだと思ってて、その勘違いはたぶんシリーズの最後になるまで正されない。木葉さんは明らかに噛ませ…いや、登場したばかりで未知数。頑張れ木葉さん。
そうやって順に見ていくと、雪国が誰かと上手くいってる光景をあまり想像できないんだよなぁ。雪国が正体を明かして、蜜は戸惑いつつもそれを受け入れて、めでたしめでたしになるのだろうか? いや、やっぱり「舞姫としての雪国」と「雪国としての雪国」は別人だと思うんだけどなぁ。そのあたりをどう収めるかが今後の見所だな。ちなみに、いちばんくっつく可能性が高いのは舞ちゃんと芝目だと思う。