繰り世界のエトランジェ 第四幕 青のラメント:赤月黎

鞄の中に入れていたら雨に濡れて背表紙のところがぐちゃっとしてちょっと涙目になってしまった。一緒に入れていた『円環少女』は被害を免れたので良かったけど。不幸中の幸い。
「……闇宮流 窮極葬技『壱鬼討殲』!!」とかって叫んでいる横で、普通に良い話が進行していたりするので、どういう反応をすればいいか分からなくなってくる。俺は燃えればいいのかそれとも泣けばいいのか。というかあれだよ、この作品って仮面ライダーだったんだな。異能者(人間であるが怪物に近い能力を持つ)と改造人間(元は人間だったが今は怪物)の戦いを通して人間ドラマを描くという、平成ライダーによくあるような感じの話になっている。そう考えるとこの凄まじいまでの邪気眼も、子供向けの分かりやすいヒーロー設定に思えてくるぜ。…いやまあそれは嘘だが。
この作者ならきっと、月読が透馬さんに靡いてしまって裏切られた蒼蓮が復讐の鬼と化す、ぐらいの展開をやってくれると思うので超期待。