書肆アクセス閉店について、地方小通信より。

21日付「書肆アクセス閉店に異議ありッ」の続き。

地方・小出版流通センターから毎月15日頃送られてくる契約版元向け通信、がある。机上に積みっぱなしになっていて、今頃になって目を通した。書肆アクセス閉店にかかわる記述を以下に引用する。文章のオカシイところがあるが、手を入れずに転載した。読みにくい分にはご勘弁のほど。

(前略)今回の決算報告、及び毎月の売上報告をご覧いただければお分かりと存じますが、売上げが一昨年から急激に悪化し、今期2006年度においては、読者販売が-11.3%、書店卸が-44%となり、回復の見込みが立たない状況です。書肆アクセスの経営は、読者売り三分の二、書店卸し三分の一の粗利で維持されてきました。書店卸しは、本の取次街=神田村の「卸し機能」の集積を背景として成立してきましたが、大手取次店売の移転、中小専門取次の倒産や廃業、関東周辺の利用書店の減少、駐車規制による不便さの増大などの要因で激減の一途で、今後復調は困難と予測しています。同じく、読者販売面においても、同様なことが言えます。センター全体の経営に余裕があれば、アンテナショップ、パイロットショップとしてお店は維持したいのですが、今期決算報告の通り余裕がある状況ではありません。残念ですが、今年11月の「神保町ブックフェスティバル」を終えた時期を目処に閉じさせていただく存じます。各社と当センターとの契約書の1条(1)―引用者註、原文では(1)は丸数字―で「発行物を預り、展示センター=書肆アクセスに於いて、展示・卸売りする」ということになっており、その機能が今後果たせなくなりますことは、大変申しわけなく、心苦しく、お詫び申し上げます。ご理解、ご了承いただきたくお願い申し上げます。今後、現在、直接取引をしている都内大型書店等を中心に働きかけ、いままでの「書肆アクセスの展示機能」を補う販売棚の拡充に努力を傾けてまいります。本件について、ご意見などございましたら、川上はじめ役員までお申し付けいただけたら有難く存じます。

地方・小出版流通センター通信 NO.371 2007.07.15 より

大型書店を以てして「書肆アクセスの機能」を補うことができると、本気で考えているのだらうか? ますます疑問だ。