【遡り日記⑤】マイケル@ロンドン (日本時間17日)

16日私達はマイケル宿泊のホテル ベイズウォーターのヘンペルホテル前に他のファンとマイケル出待ちをしていた。
書いた手紙とプレゼントは何とかして渡したいんだが手紙を受け取ってくれないし、本人に渡す機会があるとも思えない。何だか段々に鬱な気分になってきた。
Pたんと合言葉のようにまともな食事がしたいねー、と言いながら、マイケル村から離れられず低いフェンスという檻の中。

ややするとセキュリティの中でも見るからにボスと言う感じの人が現れ、プレゼントを受け取っているのが見えたので、私も必死にこの人に手紙とプレゼントを託す。必ず渡すという返事。ほっ。マイケルが乗っていたという車も現れた。

このまままるっきりマイケルに会えずに終わるんだろうかと裁判判決の時やらオックスフォードやらを思い出し暗い気持ちに。
整列して待っていると誰かがマイケルはTHEATERに行くらしいとか言う声が聞こえ、え?帰るんじゃないのか?とちょっと意外に思いながら、何となくほっとする。
するとマイケルが車に乗り込みさーっとお出かけ。
うわぁ、呆気ない。影しか見えなかった(涙)。もうこうなったらお出かけ先についていくしかないわん。道の真ん中で車の向かった先を呆然と見つめているとマイケルの行き先が分かったらしいファンがタクシーに乗り込む所に出くわした。
マイケルどこに行ったの?無理矢理聞く人の一群に入ってしまい、その場にいたイタリア人二人が「タクシーのSHAREしない?」とOffer。「ええ、ええ、行く行く」こりゃ行くしかないだろう。「もう満足なの〜」、と言っていたPたんも「行く!」とお返事。気がつけばロンドン市内を携帯片手にすごい勢いで走ってくれる運ちゃんのタクシーでGO!GO!GO!とかみんなで叫びながら見る見る飛び去るヨーロッパな景観の中を疾走していたのだった。
着いた先はプリンスエドワード劇場。イタリア人の子もよく慣れていたので上手くタクシー代をその都度集めてくれたりしていて絶対取り過ぎないように注意してくれていたりしていい子達だな〜と感心。
着いたらパニックのように人人人。私は仕方なく車の反対側に周り、真っ黒なガラス越しにピッタリ顔をつけて見てみた。あ、マイケルの手が見える。ドア隔てて10センチの所にマイケルがいることを確認。
窓にバナー見せたり、投げキッスしたり、ちょっとマヌケだがLOVEアピールする。
何故かそこにいたのがたった3人でしかも似た感じの控えめアピールタイプだったのでマイケルを静かに3人占めにする。
そしてマイケルが車から降りるのを反対側から確認したので直ぐに劇場のドアへ急ぐ、一般人です(そんなワケナイ)って顔してスタスタまっしぐらにチケットを買いに行く。
何度か外のドアを振り返るがPたんの姿は見えず。チケット買う寸前に振り返るとPたんがいた。またグットタイミングに(笑)と思いながらドアを開けようとするとセキュリティに制止され慌てる。ゴメン、私まだマイケルを見れてないのだ、目で謝り劇場内へ入らせていただく。
中へ入るともちろん指定席に丁重に案内される。(あー、久々人間として扱われてる)何だかいい席で、よく見える。がマイケルどこだろう。一緒に入ったファン達がキョロキョロしているので大体マイケルがいる位置が分かったが、どうやら私の席より後ろにいるらしい。後ろを振り返るのは失礼だし、ミュージカル「メリーポピンズ」をマイケルと一緒に観るということに集中する。懐かしいな。メリーポピンズって子供の頃に映画で見て以来だわん。
そうして休憩になり、マイケルはサッと立ち上がり休憩用の部屋みたいな所に入って行った、という所に追いついた。そこにPたん登場。あっ、入れてもらえたのぅ〜。マイケル側の好意で遠方から来た人たちが入れて貰えたという。ヨカッタね〜、マイコーはやっぱりやさしいな〜。
その後、休憩室(?)からマイケルが出てくるのを正面からお出迎え、マイケルはニッコニッコしながら私のいる方向に歩いて来たので、思わず握手を求めて手を出したけれど間に人もいてもう少しってところで殆ど真横をすり抜けてったのだった。ガンバリが足らなかったかな〜。まああの状況で無理に頼んで誰かが転んでも大変だから仕方ないか。でもHAPPY!
休憩後は、何故かマイケルの表情がよく見えるようになったのでこれはきっとマイケル喜んでるに違いないと思う面白いシーンになるとマイケルをそっと振り向いたりしながら、まさに一緒にミュージカルを楽しむことが出来たのだ。
マイケルは手をたたいたり、頭を振ったりしながら本当にメリーポピンズを楽しんでいたので本当に楽しかった。ちょっと申し訳なかったのは劇場が明るくなりそうになるとすばやくサングラスを掛けてサングラス越しにステージを観ていたこと。申し訳ない。みんな見過ぎだものね。
最後カーテンコールになったときにマイケルが立ち上がったので沢山の人がステージをまるっきり無視して背中を向けてマイケルに向かって突進していったので、今度はステージの人たちに申し訳なくて、一生懸命拍手を送り、もう私はそこに留まり最後までショーを楽しんでから帰ることの方を選択した。だってね、いいショーだったんだもの。