「いつになれば」

涼しくなるのだろうか。
暑さ寒さも彼岸までというので、今年もまだ残暑は続きそうだ。

さよなら渓谷 (新潮文庫)

さよなら渓谷 (新潮文庫)

昨日、帰りの電車のなかで読了した。
このところ、じぶんは植村直己ブームなので、あまり小説を読んでいなかった。が、

悪人 スタンダード・エディション [DVD]

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先日、こんな映画をDVDで見たので、同じ作家の作品が読んでみたくなったのだ。

小説は、夏の話だった。
汗でどろどろ、べたべたになる肌の触感があった。

世間で起きるさまざまな事件や現象から、さまざまなことをわたしも考えたりするが、
この小説のような状況を考えたりしたことはない。

だが、
たとえば、
自分がもし裁判員になって、暴力の常習である亭主を殺した奥さんを裁かなければならなかったりしたら、
どれだけの刑を科すのだろうか、などと考えたりする。
あるいは、
瀕死の状態にある親から懇願されて、生命維持装置をはずした娘を。

世の中には人々が理解に苦しむことがいろいろあるけれど、実際、どんなことでも起きる可能性はある。
あらゆる可能性は誰にでもあるのだ、ということを、忘れないでいたいと思うのである。