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2011-02-24 大阪府警取り調べ中の暴言事件

大阪府警東署警部補の取り調べ中の暴言事件。

録音された音声が全国ニュースであれほど長く流されたのは衝撃的でした。


f:id:mln244:20110224144622j:image

殴るぞお前

手出さへんと思ったら 大間違いやぞコラ!

オウ

お前大間違いやぞコラ!


全然 記憶にないです

分かりません 言っていることが

謝る必要も よく分からないです


分からないですちゃうねん

お前しか分からんのじゃ


出せ 早よ(拾った)財布

黙っとったらあかんぞ お前のことやぞ


お前の関係してるところ

全部ガサ(捜索)いくぞ 脅しやないで

お前の家にも行くわ 全部

お前の実家にも全部行くぞ


お前の息子や娘にも(事件の事)言うんかい

あのちっちゃい子にも言うんかい


お前の家族が何回便所の水を流したか全部調べたるぞ


お前の人生めちゃくちゃにしたるわ

お茶の間で聞いていて、肝が冷えた方も多かったのではないかと。特に最後、子どもを傷つけるようなことを言ったり、トイレを盗聴(?)すると言ったり、挙句「人生めちゃくちゃにしてやる」だなんて、公務員とは到底思えません。まさにやくざです(笑)。

しかし、警察官というのは日常的に「やくざ」と渡り合っている商売なので、「やくざ」に負けない言動が身についてしまうのは、ある意味、自然なことであると思います。(この点、毎日大変なお仕事ありがとうございます)

おそらく、警察官の同僚たちは、「運が悪かったな……。だが、負けるな! おれたちがこんなふうに取り調べしなきゃ治安は守れないんだ! 大阪が犯罪者天国になってもいいと思ってるのか!」と、激励していると思います。

また、優秀なヤメ検検察をやめた弁護士さん)も多数紹介されていることと思います。


しかし、しかし……。やっぱり、こんなやり方は……。


大阪府の現役警察官だって、自分の息子や娘が東京の大学に下宿していて、サークルの飲み会の後、深夜の歌舞伎町を歩いていたら「おまえ覚せい剤やっただろ!」とあらぬ疑いをかけられ(えらく具体的だな)、

「手出さへんと思ったら 大間違いやぞコラ!」「早よ出せブツ(ドスのきいた声で)」「お前の人生めちゃくちゃにしたるで!」

と喚かれ続け、7時間ほど(!)監禁され、弁護士も呼べず、何を言っても聞く耳持ってもらえず、最後には「すみません言うて罪を認めれば、こんなこと目くじら立てるほどのことやない。そうか、帰れってなもんだ(←これは嘘。NHKではこの部分の録音も公開されていたはず。何時間も監禁された後だと本当にグラッと来るでしょう)」と、取引を持ち出され、その後、PTSDで寝込んでうつ病になってしまったら、やっぱり人の親として、「こんな取り調べは許せない……!」と思うと思うのです。


最近はネットも発達したし、冤罪も多いので、警察官や検察が大体いつもこういう捜査をしていることは、ある程度の(まあ、少ないだろうけど)人は気づいていると思うんですよね。

【佐藤優の眼光紙背】村木厚子元厚生労働省局長に対する無罪判決

足利事件 Yahoo!ニュースまとめ 17年半にわたり収監されていた男性が再審で無罪確定。

おまけ:”検察が逮捕したい人”一覧 →さすがちきりんさん! 一味違いますよね。

今のままでは、やはり警察と検察の取り調べは、「全面可視化」したほうがいいと思うのです。しかし、そのときには、警察官とか検察も、建前はやめて、「あなたねぇ、犯罪者を捕まえるんだから、多少荒っぽいことも必要でしょっ!」っと、本音で主張し始めるんじゃないかと期待しています。しないかな(笑)。でも、可視化をやみくもに拒むより、「犯罪者天国 vs あなたとあなたの知人がある日突然、監禁暴行取り調べ」をどうやってバランスをとるのか、現実的に考えた方がいい気がするんだけど。



【追記1】

録音がテレビで長々と放映された翌日に、別件で当の男性の再逮捕が報じられましたが、「推定無罪(逮捕や起訴されただけでは有罪じゃないよ)」という原則もありますし、「それはそれ、これはこれ」ですね。取り調べ自体が暴言だったことは取り消せません。

それにしても、検察が一度はこの事件を略式起訴にしようとしたことなんて、「身内に甘い」典型すぎて、何を考えてるんだろ、って感じです。バレないと思ったのかなあ。

【追記2】

自分の携帯でどうやったら音声を録音できるのかは、みんな確認しておくべきですね……。ちなみに、iPhoneは標準のアプリがないので、こういうのを入れておくとよさそうです。ただ、録音していることがバレると、マジギレされて、携帯を壊されてしまうかもしれませんね……(怖いですね!)