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2010-12-13 [Book]BBFM 2010 (13) ザッポス!!!

こんばんも二冊紹介します。

一冊目は、先週読んだ『ザッポス伝説』。

この本、最高です。


とにかく、トニーシェイが、年少の頃からハーバード大学時代、就職を決めるときから起業し、現在にいたるまでの失敗や素直な感情も含めて書かれていることが、この本を面白くしているのだと思います


何度読んでも面白かったのが、就職したオラクルをやめるとき。

インターネットのHPを作る事業がうまくいくと感じ、友人と二人で会社を辞めるのですが、上司辞表を出すタイミングを逃してその日はもう辞表を出すのをやめようと決めた後に、衝動に駆られて結局辞表を出す、など人間らしい心理がそのまま描かれています。

そして面白いのは、HP作りも二週間で飽きてしまい、しばらく放浪生活のような状態になること。

でもオラクルに戻りたくない、というのは彼らなりにはっきりして、そこからネットサーフィンをやっているうちに、97年にリンクエクスチェンジというバナー広告の事業を探しあてます。

事業に対して、Yahooなどいくつかの企業から買収話がやってきますがそれらを断り、結局5年後にマイクロソフトに事業を売却します。

年少の頃の、失敗もいくつか書かれています。



もうひとつ注目すべきは、リンクエクスチェンジまでは、お金という指標が一つの目的だった筆者が、“真の幸福”とは何かを考え、ザッパスという会社を大きくするステップにおいて、従業員に幸福を与えることができる風土サービスを考え抜くようになっていく点だと思います。


オラクル入社動機は短時間労働年収を稼げる。

周りがコンサルや、金融に応募する中、彼はそういったものには目を当てなかったと書いています。(なぜなら一日16時間も働くと聞いたから。)


リンクエクスチェンジの成功によって、ベンチャーキャピタルの支援を比較的に楽に受けることができると過信した彼は、ザッパスに対しても、早期に大手VCから投資を受けることができると信じていました。


しかしながら、ネットバブル崩壊

徐々に一人の初期投資家として投資を行ったザッパスに大して自ら経営を行い、事業のさらなる立ち上げに労力と、個人の資産を入れ込むようになります。

このあたりの覚悟とやり抜くプロセスも、非常に参考になるし面白い。


立ち上げ時期で重要な時期にキリマンジャロ登山をする、といった割り切りもすごい。読んでいると、人生リストをつくって常に×をいれるように動いていることがわかります。


もう一冊は、ライフネット岩瀬さんの著書。

私は2006年に、The21という雑誌で岩瀬さんの記事を読み、HBSで定義するアントレプレナーシップは、自らが考えた事業案に限らず、他の人の案に載るのも立派なアントレプレナーシップだということを知りました。


トニーシェイのザッパスへのかかわり方はまさにこのパターン

始めて、靴をインターネットで販売する、という事業案を来た時は、ダメな案ですぐに投資依頼を断ろうとした、と回想しています。

しかし、市場規模が4兆円規模でそのうちの5%がすでにカタログ販売化していると聞き、すぐに起業者とのMtgを持ちます。


岩瀬さんには今年一月、ブログ上での呼びかけをきっかけにセミナー講師として来ていただきました。

謙虚さと頭の回転の速さを強く感じたセミナーだっと思います。

金融資本主義を超えて―僕のハーバードMBA留学記 (文春文庫)

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