ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

アーサー・デモス氏に関するタイム誌の記事(かなり詳しい)

 1999年にアメリカでもアーサー・デモス財団による同様のキャンペーンが行なわれた時、「アーサー・デモスって、誰よ?」みたいな記事をタイム誌が掲載しているのを見つけた。3ページにわたる記事でかなり詳しい。


 この記事によると、アーサー・デモスは若い頃に競馬のノミ屋のようなことをして財を築き、24歳にしてすでにキャデラック3台を所有するほどだったそうだ。しかしその後、リバイバル集会で回心し、夫婦でトニー・カンポロ師の教会に行くようになった。クリスチャンになったデモス氏は、カンポロ師いわく、「the most consistent Christian life of any person I've ever known」を歩んだ。(以前このブログで「売春婦のために誕生日パーティーを開く教会」という記事を書いたことがありましたが、トニー・カンポロ師は、その時売春婦に誕生日パーティーを開いた牧師・社会学者です。また、クリントン元大統領とモニカ・ルウィンスキーさんの事件の後、クリントン氏の霊的アドバイザーを務めたのもカンポロ師。)
 デモス氏はある時カンポロ師に「私は自分の人生をフルタイムのクリスチャンの奉仕に捧げます」と言ったのだそうだ。それでカンポロ師が「宣教師にでもなるのですか」と聞くと、「いいえ、宣教師はすでに大勢います。でも、宣教師たちの働きを支えるためにお金をたくさん稼ぐ人たちが必要です」と答えた。そして彼は生命保険の会社を設立し、まず保険を保守的なクリスチャンたちに売るところから始めた。保守的なクリスチャンたちは健全な生活のゆえに寿命も長く、彼のビジネスは安定した。彼はさらにテレビのCMを使ったダイレクトマーケティングを始め、大成功した。デモス氏は自分の稼ぎの約50%を宣教団体に献金していた。そして彼が53歳で亡くなった時、さらに二億ドルを献金したそうだ。カンポロ師いわく、"He kept his commitment from beyond the grave."

 アーサー・デモス財団の1997年の税金申告によると、2500万ドルの支出のうち,海外宣教へが900万ドル、国内でも青年の純潔を守るためのテレビキャンペーンに使った支出が900万ドルだそうだ。さらに、パット・ロバートソン(アメリカでは著名なテレビ伝道師かつ活動家)が創立した中絶や同性愛の結婚に反対する法律事務所(非営利団体)への献金が160万ドル。

 うーん、スケールが違う。しかも、これだけのことを何十年にも渡って(50年以上?)行なっていたにもかかわらず、まったく知名度が低いというのがまたすごい!! アーサー・デモス財団に問い合わせたジャーナリストの中には、財団から"The Foundation has a history of not seeking publicity(当財団は広報はしないことにしているのです)" というファックスを受け取った人もいるらしい。またこの財団から寄付などを受け取る人たちは、秘密保持契約にサインするため、この財団を賞賛することすらできないのだそうだ。

 そういえば、シカゴの高速道路では、時々、誰がスポンサーなのかまったくわからないキリスト教のメッセージを掲げたビルボードを見かけるのだけれど、ひょっとするとこれもアーサー・デモス財団の仕業(?)なのかも。

追記:このキャンペーンの日本側の窓口になっているのは、尾山謙仁先生(ファミリーネットワーク主幹)だそうです。こちらに直接メールをすれば、教会などでの伝道用に100冊単位でも無料で送付してもらえるそうです。

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