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2011-09-25 (日)
■[book]角川文庫「山田風太郎ベストコレクション」の作家推薦帯をまとめてみた

角川文庫で現在刊行中の「山田風太郎ベストコレクション」。9月は『誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽』と『夜よりほかに聴くものもなし』の2点が刊行された。
誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/09/23
- メディア: 文庫
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夜よりほかに聴くものもなし 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/09/23
- メディア: 文庫
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このシリーズには毎回、著名な作家による推薦文が帯に載っている。『誰にも出来る殺人/〜』は米澤穂信さん、『夜よりほかに聴くものもなし』には飴村行さんの推薦文が載っていて、おおなんと最適な人選、と思った。
と、帯を見ていてふと思ったのは、帯にしか推薦文がないので、帯がなくなると、どの作家がどんなコメントを寄せていたかが分からなくなるなあ、ということだった。今はまだ店頭の本にも帯が付いているケースが多いだろうから確認できるが、長いスパンで見ると間違いなく帯はなくなるので、作家推薦文が消える可能性がある。そして最近、この推薦文の確認を怠っていたで、誰が書かれているか、詳しく把握していなかった。ということで、調べてみた。
既刊については、現在でも角川文庫のサイトから帯文を確認できる。新刊は現物で確認した。
『甲賀忍法帖』
なぜ今なお、
これほどまでに新しいのか!? 冲方丁
『虚像淫楽』
今なお――いや、現代(いま)ゆえにこそ、
いっそう香り立つ
妖しき探偵小説(ミステリ)の華々。 綾辻行人
『警視庁草紙』
元江戸南町奉行と警視庁の対決を借りて
これほど見事に日本近代化の
陣痛を描出した作品はない。 森村誠一
『天狗岬殺人事件』
山田風太郎を読めば、
人生がより楽しく豊かになります。
もうご存じでしたか? 有栖川有栖
『太陽黒点』
肉声よりも肉声に近い叫びを
聞いてみたい人たちへ。 道尾秀介
『戦中派不戦日記』
風太郎青年の目から見る戦時は、
そのまま現代ニッポンの姿だ。 石田衣良
『伊賀忍法帖』
「小説にルールなんざねえ!」
と墓の下から怒鳴られた。 有川浩
『風眼抄』
「山田風太郎文学」の成立の秘密を
ひそかに教えてくれる本である。 鹿島茂
『幻燈辻馬車』
まさに奇想天外、絢爛豪華。 筒井康隆
『忍法八犬伝』
この面白さは忍法だ。 西尾維新
『忍びの卍』
読むたびに思う。
『妖説太閤記』
風太郎vs.秀吉の激突
――勝者はどっちだ!? 菊地秀行
『地の果ての獄』
山田風太郎の作品群は、
今なおぼくの前に点り続ける
道標(みちしるべ)である。 夢枕獏
『魔界転生』
修羅たちの雄叫び、
異彩を放つ魔境の武人小説!
ホラー、笑い、エロ、暴力、人情、全部入り! 恒川光太郎
『誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽』
おそろし、市井のひとびと
おそろし、山風の人間理解 米澤穂信
『夜よりほかに聴くものもなし』
これは叫びである。
強者に蹂躙された人々の、
怨嗟と悲嘆の叫びである。 飴村行
こうしてみると、やっぱりどれも印象的だ。『魔界転生』の恒川光太郎さんの煽りがいいと思う。
「山田風太郎ベストコレクション」の刊行はもう少し続く。完結したら再度纏めておきたいが、これは「中間発表」としてお楽しみいただければと思う。
2011-09-22 (木)
■[book]東野圭吾人気ランキングが中間発表されている。

先日紹介した「東野圭吾公式ガイド」には、東野圭吾作品の人気ランキングの投票が行われている。ハガキも付いているので、すぐに投票できる形だ。
最終結果は来年2月に発表されるらしいが、集英社の新刊『マスカレード・ホテル』の投げ込みチラシと「小説すばる」で、7月現在のランキング中間発表がなされていることにお気付きだろうか。
中間ランキングはこんな感じになっている。
(7月7日時点の集計とのこと。並びは作品発表順で、ランキングの順位ではない)
『悪意』(講談社)
『秘密』(文藝春秋)
『時生』(講談社)
『手紙』(文藝春秋)
『容疑者Xの献身』(文藝春秋)
『赤い指』(講談社)
『新参者』(講談社)
こうしてみると、ものの見事に全て映像化された作品である。また、「公式ガイド」発行元の3社に集中している(さすがに意図的ではないと思うが)。
でもなんとなく、結果もぼんやり見えてくる気がするようなランキングではある。これから映画が始まる『夜明けの街で』あたりがどう食い込むか、くらいだろうか。あっと驚くような番狂わせは起きないもんだろうか。(『ある閉ざされた雪の山荘で』とか『天空の蜂』とか『殺人の門』とか『黒笑小説』とかさ)
■[AKB48]9/20じゃんけん大会を映画館で観て来た&雑感

9/20の21時台にこのブログのアクセスが瞬間的に急増しててびっくりした。みんな予想をチェックしに来たのだろう。お恥ずかしいくらいに外していて、申し訳ないくらいだ。
というわけで、私も映画館の生中継を観て来た。
ファンによるまとめも含め、結果に関する情報はたくさんあるので、ここではあまり言及しないでおきたいが、個人的には、梅田彩佳・大家志津香が選抜入り決定した時は、泣きそうになった。苦労人が本当に報われた瞬間だった。高橋みなみの名言「努力は必ず報われる」がまた証明されてしまった。
センター予想した島田晴香は峯岸みなみに敗れてしまったが、倉持戦といい、峯岸戦といい、島田の気迫はものすごいものがあった。サンバイザー越しの眼は怖かった。本気でセンターを狙っていると思った。あの気迫をこれからも維持して欲しい。山内鈴蘭が選抜入りする戦いにおける、島田の祈る姿と勝った後の喜びように、チーム4の絆を感じた。
そして島田以上に気迫溢れていたのが松井珠理奈だったと思う。松井も(特攻服に書いていた通り)本気でセンターを取りに来ていた。こちらも峯岸に敗れたが、個人的には峯岸×島田戦か、峯岸×松井戦がベストバウトだと思う。
メンバーの衣装も去年以上に凝っていて、登場した瞬間の面白さがそれぞれ最高だった。この記事がメンバーたちの衣装写真が多いのでお薦めである。
2011-09-14 (水)
■[book]坂本真綾の満月朗読館/乙一『ベッドタイム・ストーリー』について

「坂本真綾の満月朗読館」とは、星海社のサイト「最前線」の企画として、2010年の満月の夜に声優の坂本真綾さんが文学作品を朗読する、というものでした。
その朗読作品が朗読CD付きで今年発売されています。
9/15には、乙一さん原作の『ベッドタイム・ストーリー』が発売されます。
ベッドタイム・ストーリー(星海社朗読館) (星海社FICTIONS)
- 作者: 乙一,坂本真綾,釣巻和
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/16
- メディア: 単行本
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この作品について、「本が好き。」というブログで驚きの告白がなされていました。
「本が好き。」は乙一ファンでミステリ好きのHN:黒子さんが運営されていたブログでしたが、2009年に白血病で27歳という若さで亡くなられています。今は婚約者だった方が時折更新されています。
なんと、乙一さんは、黒子さんと婚約者さんをモデルにして、『ベッドタイム・ストーリー』を書かれたのだそうです。
とても素敵なお話に仕上がっているとのこと。黒子さんも喜んでいるのではないかと思います。本当におめでとうございます。
黒子さんは実は「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2009」に参加してくださいました。
この縁もあって、ずっと気にかけていたブログの一つでした。
『ベッドタイム・ストーリー』をぜひ買って読みたい、そして、聴きたいと思います。
2011-09-11 (日)
■[AKB48]AKB48じゃんけん大会を(個人的願望込みで)予想してみた

AKB48の24thシングル選抜メンバーを決めるじゃんけん大会が9/20に開催される。このイベントを特集した公式ガイドブックも出た。
AKB48 じゃんけん大会 公式ガイドブック2011 (光文社ブックス 96)
- 作者: FLASH編集部
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/09/05
- メディア: ムック
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で、新参ヲタの私も、恥ずかしながら新参ヲタなりに勝敗を予想してみた。この公式ガイドブックの情報や普段の活動、去年のじゃんけん大会とその裏側に密着した「リアル」シリーズ(全メンバー分)を観た印象を元にしているが、最も大きいのは、「こういう時こそ、この子には選抜入りして欲しい」という、私の個人的思い入れと希望的観測だ。結局は100%運なので、こういう選抜選びも遊びの一種として、気軽にご覧いただきたい。
というわけで、私の予想はこんな感じだ。
AKB48 24thシングル選抜メンバー予想
センター 島田晴香(チーム4)
2位 平嶋夏海(チームB)
4位 増田有華(チームB)
5位 與儀ケイラ(NMB48)
6位 北原里英(チームB)
7位 横山由依(チームK)
8位 小嶋陽菜(チームA)
以下選抜 前田敦子(チームA)
梅田彩佳(チームK)
河西智美(チームB)
佐藤すみれ(チームB)
大家志津香(チームA)
鈴木まりや(チームB)
佐藤亜美菜(チームB)
内田眞由美(チームK)
※9位以下は順位付けはなく、ブロック順である
16人中、チームBが7人も入ったのはただの偶然だ。SKEが一人も入らなかったのも偶然だが、思い入れが薄いのは認めざるを得ない。
ディフェンディングチャンピオン・内田眞由美は「秋祭り」でのじゃんけんの強さも含め、実力は本物だと思うので、今年も選抜入りと予想。
他、全てのブロックごとにそれぞれ理由があるのだが、語り出すときりがないので省略。
ただ、センターを島田晴香にした理由だけは書いておきたい。私の三推しということもあるが、島田には本当に頑張ってほしいと思っているからだ。予想結果でもチーム4では唯一になってしまったが、彼女は「チーム4」全員分の期待と責任を背負うだけの勢いと実力があると思う。公式ガイドでも日テレのプロデューサー他何人かが島田を評価し、上位に予想している点も注目すべきだ。なにせ、彼女のブロックは対戦相手が凄すぎる。倉持明日香→峯岸みなみ→宮澤佐江VS松井珠理奈の勝者と当たっていくのだ。しかし島田は公式ガイドでは、
なにげに(総選挙の)選抜メンバーが多くて激戦区ですよね。どんな勝負になっても大変というか。そのぶん、倒しがいはあると思っています。私だって選抜に出られるかもしれないし、絶対に勝たなきゃって。
とコメントしているし、初戦で当たる倉持は、
メンバーからの情報だと、「島田はウッチー(内田眞由美・前年チャンピオン)の次に気が強いよ」とか、「二代目ウッチーと呼ばれてる」と聞いているので、絶対勝つというより、勝てたらラッキーって感じです。
とコメントしている。
さらに言うなら、島田には、この場に出られなくなった大場美奈と森杏奈の魂までも、その拳に込めてくると思うのだ。そう、「タッチ」における、上杉達也の投球に上杉和也の魂が重なるように。だから島田晴香の当日の気迫は並大抵のものではないのだ、きっと。
私には、先輩メンバーを従えても全く物怖じしない島田晴香の姿が、今からもう見えている。ぜひ頑張っていただきたい。
2011-09-10 (土)
■[book]東野圭吾作家生活25周年特別企画「東野圭吾公式ガイド」3社分を比べてみた

今年2011年は、東野圭吾さんの作家生活25周年ということで、3/3に加賀恭一郎シリーズ最新作『麒麟の翼』、6/6にガリレオシリーズ最新作『真夏の方程式』、そして9/9に新シリーズになるのかも知れない作品『マスカレード・ホテル』が発売された。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/03/03
- メディア: ハードカバー
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- 作者: 東野 圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/06/06
- メディア: ハードカバー
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- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/09/09
- メディア: ハードカバー
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さらに今年はこの3作の発売に合わせる形で、それぞれの出版社から「東野圭吾公式ガイド」なる無料小冊子が作られた。どれも無料にするのは勿体無いほど充実した内容である。(無料ではあるが、配布方法は書店によって対応が違うので、確認していただきたい)
写真で分かる通り、表紙も全部違う冊子だが、この3社が共同編集しているそうで、内容は概ね同じである。デビュー作『放課後』から、今年初めに出た単行本未収録短編集『あの頃の誰か』までの73作品についての作者本人の解説コメントがメインである(余談だが、この自作解説の大部分は、直木賞受賞直後くらいに出た「野性時代」に収録されたものの再録である。なので、3社だけでなく、角川書店も「陰の共同編集」くらいの立場にはあるように思う)。
自作解説の他は、今年出た3作品の紹介と、「加賀シリーズ」「ガリレオシリーズ」「『白夜行』『幻夜』の世界」の紹介で構成されている。今年の作品についても東野圭吾自身の解説が収録されているが、これは当然、後に出たものの方がより詳しく書かれている。『マスカレード・ホテル』についてのエッセイは、集英社版にしか載っていない。
さらに、3シリーズ紹介の構成も微妙に違っている。
・文春版:「加賀シリーズ」から「日本橋に至るまで」「私が加賀を調べた」の計2ページがカット/「ガリレオシリーズ」から、「科学トリックはこうしてできた」「映像化されたガリレオ。その幸福な関係」の計ページがカット/「『白夜行』『幻夜』の世界」は6ページで構成。
・集英社版:「『白夜行』『幻夜』の世界」は8ページに増量(解説文が補強されている)/「加賀シリーズ」「ガリレオシリーズ」は講談社版と同じ。
というわけで、全体の分量も集英社版が最も多くなっている。講談社版・文春版が全192ページなのに対し、集英社版は200ページである。もし無料配布されていれば、必ずゲットしておいて間違いないものだし、書店によって「『マスカレード・ホテル』購入者特典」のような形になっていたとしても、購入して冊子を貰う価値は充分すぎるほどある。要は、「必ずゲットすべし」ということだ。
気になるのは、「編集後記」の存在。何故か講談社版にのみ、(ハナ)さんによる後記が載っているが、文春版・集英社版には掲載されていない。特に意味はないのかも知れないが、なんとなく気になった。
あと個人的な好みの問題だが、表紙のデザインは文春版がいいと思う。一発で東野圭吾の冊子だと分かるからだ。「ガリレオ色」が出過ぎている感じではあるのだが。
(本エントリは、6月にfacebookノートで書いた『「東野圭吾公式ガイド」講談社版と文春版ずんずん調査』を元に、集英社版の情報を追加したものである)


