「おもしろい映画」(2002年韓国作品・日本未公開)

2002年、日本の極右勢力「天軍」は日韓共催ワールドカップを妨害するために、日本から工作員ハナコ」(キム・ジョンウン)、「ムラカミ」(キム・スロ)らを潜入させた。超高性能爆弾PPXを持ち込んだものの、お金を失ったり爆弾を盗まれたりと大騒動。一方の韓国警察KP側もドタバタだらけで彼らを取り押さえることが出来ないでいた……。
と、いうようなストーリーはどうでもよくて、この映画の見所は全編に張り巡らされた数々の有名韓国映画のパロディ。基本プロットは「シュリ」だが、細かいネタも含めると30本近くの映画のパロディシーンが含まれているらしい。韓国映画を観ていればいるほど楽しめる。私が判別出来たのをざっと挙げると、冒頭の南北首脳が無線でやり取りしたり、待ち合わせで会えないのが「リメンバー・ミー」のパロディだったのを始めとして、「友へ/チング」の高速で車を止めるシーンとチャン・ドンゴンの暗殺シーン、「アタック・ザ・ガス・ステーション」のガソリンスタンドに向かうシーン(あの映画の4人組がお金を奪って逃げた直後という設定)と“頭伏せろ”のシーン、そして出前持ちも登場(もちろんキム・スロ本人だ)、「猟奇的な彼女」の有名な地下鉄ゲロ吐きシーンとタイムカプセルの場面、「JSA」は海上版として登場、「反則王」の覆面レスラーもいたり、鉄橋で列車に轢かれそうになるのは「ペパーミントキャンディー」だ。あと私は観ていないが「グリーンフィッシュ」のパロディらしきシーンもあったり、「LIES 嘘」のSMプレイも登場。あとは「ああここも何かのパロディだろうな」というのは判るのだが残念ながら作品名まで判別できないのも多いので、日本ではあまり面白さが伝わらないだろう。
まあしかしここで描かれる日本も相当変だったし、日本人と称する人たちの日本語は全く聴き取れない。コメディなので大目に見るけど。竹島問題が出てきたり、ラスト近くで「韓国人はすぐに日本に文句を言うくせに、何もかも日本の猿真似ばかりやってるじゃないか」と韓国映画の台詞としてはなかなか勇気のいる「鋭い指摘」もあったりする。「天軍」の大将みたいな人は六平直政さんにとても似ていたのだけれど、本人じゃないのかなあ?

モーニング奥さんとポップジャム

チューボーですよ!」に石黒彩が出ていたのでつい観てしまった。もう母の貫禄が出てきているようだ。もし将来モー娘。がみんな結婚したら「モーニング奥さん」をやりたいとか言っていた。
ポップジャム」も観たが、なんだか一瞬で終わってしまったような。ここでもまた代表メッセージだったか。