政宗九の視点 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-03-04 (火)

[]本屋大賞を予想する 04:58 本屋大賞を予想するを含むブックマーク

※以下は、別の場所にて3月1日に書いた文章の転載である(一部修正)。あくまでも「予想」であり、後日結果が判明しても、これはこの時点での予想として残しておく。


締め切られたので、本屋大賞を予想する。「TVブックメーカー」風にしてみる。

伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』 2:1

近藤史恵サクリファイス』 3:1

森見登美彦『有頂天家族』 7:1

桜庭一樹赤朽葉家の伝説』 10:1

金城一紀『映画篇』 15:1

・その他 30:1

こんな感じだ。


一昨年は、誰がどう考えても『東京タワー』がガチだった。

昨年も、『一瞬の風になれ』は大本命だった。


しかし今年は、実は読めない。有力候補がいくつもあって、どれが来てもおかしくないからだ。

とはいうものの、ほとんどの書店員は密かに「伊坂が本命」だと思っている。私もそうだ。だから私も本命にした。

だが、今年は近藤史恵という強敵がいる。「キノベス」一位というのも人気の証明だ。

私はどっちが来ても、単純に嬉しい。どちらも、ずっと応援してきたからだ。


「本屋のほんね」さん(id:chakichaki)も本屋大賞の予想をされており、そこでも同じような趣旨のことが書かれていたが、「完成度」「書店員から見た作家の人気度」「書店員としての売上効果の予測」の三つの要素が投票に直接影響する。

書店員に人気の高い作家は、伊坂・森見・桜庭である。

だが桜庭は直木賞を獲ったので、今さら本屋大賞になっても効果は低い(それと票が割れる)。同様に、ドラマ化効果で今売れまくっている万城目にも、票は集まり難い。

しかし桜庭には起死回生のチャンスもある。「情熱大陸」効果だ。あの番組を観て感動した書店員の票が集まるかも知れない。だから桜庭の可能性を残した。


作品の完成度から言えば、今年はどれも面白いと断言できる。『悪人』も『八日目の蝉』も捨てがたい。だが否定的な感想も聞くので、多くの人の票が集まるとは考えにくい。『カシオペアの丘で』も同様。

金城一紀が一番読み難い。周囲の評判はものすごくいい。しかし、人気度からすると、先に挙げた三人には及ばない。

モリミーの書店員人気は、異常なほどである。だから『有頂天家族』もあり得なくはないが、個人的にはもう一歩だと思う。この作品が本屋大賞にふさわしい(=モリミーの代表作)とは思い難い。


残るは、伊坂と近藤である。

伊坂はモリミーに負けないほどの書店員人気を誇る。本屋大賞の第一回目から毎回必ずノミネートされ続けている唯一の作家が伊坂である。ついでに言えば、一般読者の支持も実に大きい。そして『ゴールデンスランバー』は、今までの伊坂のエッセンスが凝縮されたような力作・傑作である。しかも今回、直木賞の候補からも漏れた(次回回しになった、という説もある)。直木賞を獲る前に本屋大賞をあげたい、と思っている書店員は多いに違いない(私もその一人だ)。そういう意味では、今年が最大のチャンスだ。ここぞとばかりに票が集まる可能性は高い。だから順当に考えれば、本屋大賞伊坂幸太郎だ。

しかしマイナス要因もある。「人気があり過ぎる」ことだ。今や伊坂作品は全てがベストセラーだ。文庫も全てが版を重ねている。「売上効果」なんていらない領域に立っている作家なのだ。


そういう意味では、近藤史恵も今年が最大のチャンスだ。『サクリファイス』でブレイクするまで、ずっと売れない作家だった。多くの書店員も『サクリファイス』で初めて近藤作品を読んだ、という人も多いはずだ。今までの作品数も多いし、ここで大きく話題になれば、既刊が売れる。そして本当のファンはよく知っている。今回の近藤作品が決して「まぐれ」ではないことを。近藤史恵は昔からずっと、繊細な心理描写や優れたプロットで定評があったのだ。『サクリファイス』は突然変異で産まれた奇跡ではない。ずっとこんな作品を書き続けているのだ。だから知って欲しいのだ、近藤作品の世界を。


私個人の気持ちは「伊坂さんに決まっているが、近藤さんも充分あり得る。もしかしたら桜庭さんかも……」である。


今年は本屋大賞史上、最大の激戦になると思われる。それだけ、どれも作品の完成度は高い。何度も何度も繰り返し書くが、本屋大賞は「大賞」一作だけの賞ではないことを、今年こそ声を大にして言いたいのだ。

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