もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

矢萩竜太郎10番勝負! 6本目!@いずるば

9月14日
矢萩竜太郎(ダンス)
齋藤徹(コントラバス)
ゲスト
丸田美紀(17絃)
佐草夏美(ダンス)
上村なおか(ダンス)
かみむら泰一(サックス)
オオタマル(ギター、打楽器)
さとうじゅんこ(うた)
鈴木ちほ(バンドネオン)
熊坂路得子(アコーディオン)
喜多直毅(ヴァイオリン)
田辺和弘(コントラバス、うた)
田嶋真佐雄(コントラバス)
タイラー・イートン(コントラバス)
村上洋司(動き)
庄粼隆志(ダンス)
高橋愛(ダンス)
池内晶子(美術インスタレーション


日本での「公開リハーサル」最終日です。
徹さんが「もうフェスティバルのようになっています」とフェイスブックに書いてらっしゃいましたが、まさにその通り。
これだけの大人数で、1時間20分くらい、広がったり収束したり、いろいろな出来事があって、最後は「りょうちゃん、ドイツに行ってらっしゃい!」と送り出した気持ちでした。


美術インスタレーションは、絹糸を床に垂らして置いて行くのです。開場した時にはかなり白糸が床を埋めていました。一巻きどころではない分量でした。
糸は「踏んでもいいですよ」ということで、パフォーマンスが進むと、人にも楽器にも絡まったりします。能「土蜘蛛」の蜘蛛の糸のようでもありました。
次に、風船が、おそらく人数分以上の個数、次々と飛んで来ました。
私は自分の一個を叩いたり、少し上に投げて受けとめたりしていました。
最後に、赤い糸が垂らされて行ったけれど、これは白糸ほどの分量ではありませんでした。


挨拶の後、インスタレーションが糸なので、「糸」という曲を4台のコントラバスでやることから会が始まりました。


楽器、それぞれが独特。
じゅんこさんと田辺さんが歌い、直毅さんのヴァイオリンも歌ったところ、天国のように美しかった。


リズムは、変化して行きます。お互いによく感じあって、強く出る人が重なることが殆どない。徹さんが合図して音を前に出す人もあり。
3拍子だったのが、やがてじゅんこさんの「ドッコイショオ、ドッコイショ」の掛け声で日本民謡の雰囲気になると、つい、一緒に「ドッコイショ」と唱和しました、私も。
「舟唄」も歌いましたよ。
風船が客席側に飛んで来ると、打ち返したり。
最前列に座って、好きなことやっておりました。


最後、徹さんの提案で竜太郎さんが順に全ての出演者と30秒ずつデュオすることになりました。
30秒。
これはかなり難しい「お題」だったのかも。
夏美さんの存在感。「静」の力。
なおかさんとのデュオは、力強くて美しくて、涙がにじんで来ました。
庄粼とのデュオも良かった!
高橋愛さんとのデュオ。お二人がまだそんなに親しくない(初デュオ?)為か、良い緊張感があって、それが素晴らしい。美しいのですよ。
これにはもう、泣くしかなかったです。
ちなみに、庄粼さんと高橋さんは聾のダンサーです。


もう一つのライヴも行ける時間ではあったけれど、他のものは心に入れたくなかったので、今日はまっすぐ帰宅し、自分の好きなものを作って、食べました。(セロリのきんぴら、ほか。)


徹さんに直接お礼をして来なかったのが心残りです。
ありがとうございます!