もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×翠川敬基@音や金時

今夜は力強いチェロから始まりました。
タオ、とタイトル告げられて実はどの曲か忘れてましたが、テーマが出てくるとすぐわかりましたよ。
「緑化計画」が懐かしい。
テーマとテーマの間に即興演奏が自由自在に展開していきます。
"valencia" の中には別の曲があったのか、あれも全て即興演奏なのか。
リズムがビシッと合っていて凄かった。
以心伝心ということ?
楽家としての技量と相性?
理屈はあまり気にならず、とにかく美しいのです。
弦は二人で8本、手が4本です。
それらが関わり、時に離れ、相手の音に耳を澄まし、ハーモニーを作り、ユニゾンで歌い…その結果、私はニヤニヤにこにこして聴きました。
私がこのデュオを聴いたのは、2009年5月が1回目、数えたら今夜は15回目でした。(そのうち6回は去年です。)

4月19日
喜多直毅 (ヴァイオリン)
翠川敬基 (チェロ)

01. タオ (翠川敬基作曲)
02. haze (冨樫雅彦作曲)
03. wonder bird (富樫雅彦作曲)
04. valencia (富樫雅彦作曲)
休憩
05. all things flow (翠川敬基作曲)
06. Bisque (翠川敬基作曲)
07. passing (富樫雅彦作曲)
08. Seul-b (翠川敬基作曲)

お店に入り席に着くと、シャコンヌと中東風の音楽が聞こえて来て「いったい誰がこのアレンジをしたのだろう?」と思いました。つくづく自分の耳が嫌になりますが、シャコンヌは楽屋で直毅さんが弾いている音で、BGMとたまたまタイミングが合っただけでした。
3月のデュオは、翠川さん入院の為メンバー変更。今月2日の「ファド化計画」には復帰なさったけれど、まだ経過観察中で入院患者用の?リストバンド付けてらした。その時より体重も何キロか戻り、調子も戻って来ているとのこと。
翠川さん、絶対長生きしてください!

15回の中にはいろいろな回がありましたが、今夜はお二人のバランスがとても良い感じでした。ちなみに、シラフの翠川さんは珍しいです。演奏はアルコール摂取量で決まる訳ではありませんけどね。
直毅さんのヴァイオリンは、のびのびしていて、でも芯がキッチリあって、とても美しい。あと1回国内公演があって、すぐドイツに1ヶ月ですね。
道中ご無事で!
※2010年、2011年には、クラシック曲もありました。ラヴェルソナタヘンデル/ハルヴォルセンのパッサカリアモーツァルトソナタ(K.423)。