もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

ルドヴィート・カンタ×喜多直毅@松本弦楽器

なんとも贅沢なコンサート。
カンタ氏はスロヴァキア出身の著名なクラシック奏者で、3月までオーケストラ・アンサンブル金沢で活躍なさっていたそうです。音色が圧倒的ですね。
バッハのインベンションと、直毅さんが今夜のために編曲した世界のいろいろな曲を交互に演奏して2セット構成でした。
それぞれのソロもありました。
私が一番好きなのは、喜多直毅ソロ" 暗い日曜日 Sombre Dimanche "です。ジーンとするものがありました。
最後から2番目の「ムーン・リバー」も良かったなぁ。普段演奏している分野が異なるお二人のバランスが良い感じでした。
いま、余韻に浸りつつ帰宅途中です。

12月21日
LUDOVIT KANTA (チェロ)
喜多直毅 (ヴァイオリン)

01.インベンション 第1番 ハ長調 BWV772 (J.S.バッハ)
02.Cancion Para Mi Guitarra Sola (Juanjo Dominguez/編曲:喜多直毅)
開演前にヴァイオリンのメロディが別室から?聞こえて来たのはこの曲でした。
03.インベンション 第3番 ニ長調 BWV774 (J.S.バッハ)
04.I Girasoli ひまわり (Henry Mancini/編曲:喜多直毅)
05.無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012 (J.S.バッハ)より
サラバンドクーラント
これはカンタさんのソロ。

休憩
06.Sombre Dimanche 暗い日曜日 (Seress Rezső)
そして直毅さんのソロ。これが聴きたいのです。
07.インベンション 第4番 ニ短調 BWV775 (J.S.バッハ)
08.Libertango リベルタンゴ (A.Piazzolla/編曲:喜多直毅)
09.インベンション 第10番 ト長調 BWV781 (J.S.バッハ)
10.ムーンリバー (Henry Mancini/編曲:喜多直毅)
後半でちらっと奏でたクラシック曲の旋律、知っているけど作曲者わからず。後から詳しい方にお聞きするとドビュッシーだそうです。「月の光」ですね。
アンコール;ふるさと(岡野禎一作曲)
中間部で喜多直毅作曲「ふるさと」の激しい部分が入っていました。

MCで出ていた話題。カンタさんはスロヴァキア共和国出身ですが、直毅さんにとってスロヴァキアは子どもの頃から『いつか行ってみたい夢の国』だったそうで、実際に2回行ったことがあるとのこと。そのきっかけは、1980年代にNHKで放映され、録画して繰り返し見ていた、佐々木昭一さんの『春・音の光』という作品。スロヴァキアが舞台なのです。YouTubeにアップされているのでカンタさんに送って見てもらうと、直接知っている演奏家が何人も出ていたそうです。すごい縁ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=pf1q-oxoDNg
(私も、これではありませんが佐々木昭一さんの作品(「四季・ユートピアノ」)を偶然テレビで見て、すごく印象に残っていました。)