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2007-06-04

[]毒キノコ試食体験記!!!



 昨日は毒きのこの恐ろしさを紹介したが、その毒きのこを試食する人たちがいるという。下記文章は、政直彦「毒をくらわば キノコ試食体験記」(「くさびら」19号(神奈川キノコの会)1997年5月号)より。

  試食体験(何れも煮食)


ヒカゲシビレタケ 傘1〜2cm 19個12g

 食後30分程して嘔吐(1回のみ)、視界全体が淡いオレンジ色となる。ブラインドが波打ち、床の板目が川のように蛇行する。机、椅子などの家具がうごきまわる。壁の時計が逆回りしているように感じる、楽しくなる、誰かがトイレ、洗面所、冷蔵庫の中に潜んでいるような気がする。そして居るはずのない鬼ごっこの子供を呼びながら探し回る、そしてベッドに横たわり笑いはじめる、それは腹の皮がよじれるほどで、他人の耳を意識して声を殺そうとするのでかえって心地よい苦しさが倍加、笑い転げてのたうちまわりつつ食後約2時間ほどでそのまま寝入ってしまう。


ベニテングタケ 傘5cm柄12cm 1個65g

 食後すぐに入浴する。胃に圧迫感、異物感がありムカツクが嘔吐に至らず、入浴後急に睡魔に襲われ眠る。友人からの電話で起きる。気分がよく饒舌である。視界の上の四分の一ほどが紫褐色に縁どられ、赤と緑と黄とからなる細かい格子縞の色彩が視界いっぱいにひろがり脈拍に同調しながら点滅する。頭の左半分にシビレ感があるのに気づく、体がシビレた左側に傾き倒れようとする、このシビレ感は苦痛なものではなくそのまま寝入る。翌朝めざめてもシビレ感は残っていた。


ドクヤマドリ 傘4.5cm 幼菌1個33g

 食後三時間後、睡眠中いきなりの激しい嘔吐感に飛び起きる、以下激しい下痢と嘔吐、時おりの腹痛に憔悴、トイレの中で倒れうめき続ける。虚脱して体が動かない、そのままでの下痢と嘔吐、なす術もない、三時間ほどで徐々に快方に向かう、もっとも不快で苦しく激しい中毒症状をしめすキノコのひとつ。


カブラアセタケ 傘1〜4.5cm 25個88g

 食後四十分後、額にうっすらと汗、唾液がふえる、軽い下痢を一回、体中が汗ばみ額の汗は玉となって流れ出し口からは唾液があふれだす、洗面器に唾液を垂れ流しながら城川先生に電話で症状を報告する、体が汗に濡れて底冷えがする、風呂にはいる、そして三十分後、汗、唾液ともに引いて快方にむかうと思えたが、逆に嘔吐下痢が頻発しはじめる。それにもまして苦しかったのは腹痛で、下腹部から脇腹にかけて波打つような痙攣痛が断続的に襲い、その間隔を、うめきを伴うミゾオチを打たれたような痛みが差し込み、三日間昼夜なく続く、その後底を打ったと自覚し、食あたりを理由に病院で点滴をうける、さらに三日間、時折ぶり返す症状に悩まされながら静養、頬はゲッソリ別人の体、体重八キロ減、石山さん主催、城川先生参加の富士山須走りの勉強会を無断欠席、中毒症状の激しさと時間の長さはドクヤマドリをはるかにしのぐ。


ツキヨタケ 傘12cm(約)2個 重さ不明

 食後二、三十分でムカツキから嘔吐、しかし下痢は頻繁ではない。嘔吐ははじめ、二、三分ほどの感覚で約二時間にわたって続いたがその後は五、八分間隔となりそのまま寝入るまで続いた。不思議なことにさして苦痛もなくいくらでも吐ける、毒成分が胃壁にかみつき薬理的な脱水をうながしているらしい。ツキヨタケの毒成分がエールリッヒ腹水癌に治療効果(ハツカネズミ)があるというがなるほどと実感する、症状は四、五時間でひいた。翌日からミゾオチにしばしば鈍痛があったが翌々日には散発的でそのまま消えた。


コカブイヌシメジ 傘1.5cm〜5cm 108個100g

 食後四十分で発汗と唾液の増加、膀胱に軽い痛み(キノコによるものか不明)、下痢嘔吐なし、一時間ほどで症状は消えた。その後50個、46個の二度の試食ではまったく異常なし。


 ※その外、試食して中毒したものにテングタケ、クサウラベニタケ、カキシメジがある。



 

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