2013-08-15
■[美術]ギャラリーQの小川浩子のインスタレーション「白弦」を見る
東京銀座のギャラリーQで小川浩子展「白弦」が開かれている(8月24日まで)。小川は1973年、埼玉県生まれ。1996年に日本大学芸術学部彫刻専攻を卒業している。2000年に東京銀座の青樺画廊で初個展、2005年からはギャラリーQで毎年ないし隔年で、今回でもう6回個展を開いている。前回2011年はギャラリーQから「新世代への視点」に選ばれていた。
小川の書いたテキストが提示されている。
白弦とは弓弦に薬煉(松脂)を塗ったもののこと。/弓は道具として、楽器として使用するにも松脂を塗らなければ機能しない。/筋力を使わずに呼吸で弓を引き、身体と一つ身になった時に役割を果たすことが出来る。/意味を消失させ相反する二つの側面を結び合わせた時、何が浮かびあがるだろう。
ギャラリーの奥の正面には小さな弓を組み合わせた塔が作ってある。弓弦には松脂が塗られている。弦楽器の弦にも松脂を塗って使う。弓という武器と弦楽器には共通するものがあることに注目している。
かつて中山ダイスケが弓矢を使った立体を発表したことがあった。中山は弓矢を攻撃的な武器として用い、弓を球形に組み立てて矢を外側に向けていた。同じように弓を使っても、中山の関心は武器としての弓の攻撃性にこそあった。小川の関心が、弦を張った弓が弦楽器とも共通するのに注目する点で中山と異なっている。
弓の塔の対面に黒い標的様の楕円形が掲げられてあり、中央上寄りに穴が開けられている。「暗闇を射抜く」と題されている。
また壁面にガラスで作られた矢が下向きに展示されている。その下にヴァイオリンのケースが置かれていて、数本のガラスの矢が入っている。同じ壁面の並びには小さなガラスの器に溶かした松脂が入れられている。
武器である弓が、弦に塗る松脂を媒介にして楽器に変わり得る、武器と音楽が取替え得るということだろうか。小川の作る弓の塔は攻撃性が全く感じられない繊細な造形だった。
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小川浩子展「白弦」
2013年8月12日(月)−8月24日(℃)
11:00−19:00(最終日17:00まで)日曜休廊
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電話03-3535-2524
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