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2014-02-05

[][]ユニークな植物入門図鑑2冊



 一昨年の暮れに浅井元朗『身近な雑草の芽生えハンドブック』(文一綜合出版)が発行された。本書は、芽生えの段階で雑草の種類を同定するための小さな図鑑だ。新書判サイズの大きさで、120ページという薄さ。薄いということは軽くて持ち運びに便利だということでもあるし、収録された植物も180種と少ないので、調べたい植物を探しやすいという特徴がある。小さな本なので、情報がコンパクトにまとめられている。ページの上部を色分けして、夏とか冬とか越年とか生育時期をあらわし、科名、原産国、日本での分布、生育期、草丈などが小さく1行で示してある。芽生えから始まる生育のステージを複数の写真で表し、花の写真も添えられている。写真の中にはスケールが埋め込まれ、実際の大きさも知ることができる。また類似の雑草を見開きで示し、判別しやすいように編集している。

 とても良くできた植物図鑑だが、タイトルのとおり芽生えで見分ける図鑑なので、利用者を選ぶという性格をもっている。雑草防除関係者は芽生えの段階で雑草を同定する必要があるのだ。まさにそのためのハンドブックである。

 似たような性格の植物図鑑で岩瀬徹『形とくらしの雑草図鑑』(全国農村教育協会)というのがある。こちらは280種の植物を取り上げ、似た雑草を見開きで示している。芽生えにはこだわっていなくて、生育途中の姿や、花や実、群落などが鮮明な写真で表されている。とくに雑草の小さな花のアップの写真がみごとで、地味な雑草の花がこんなにきれいだったのかと驚かされる。

 見本として、『身近な雑草の芽生えハンドブック』からは、ヨモギセイタカアワダチソウハルジオンヒメジョオンが見開きになったページを、『形とくらしの雑草図鑑』からは、オオアレチノギクとヒメムカシヨモギハルジオンヒメジョオンが見開きになったページを挙げてみた。どちらの図鑑もユニークな編集方針で、アウトドアに持って出ればその使い良さが納得できると思う。強いて言えば、『形とくらしの雑草図鑑』は凡庸なタイトルで、内容が伝わりにくく損をしているのではないか。

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『身近な雑草の芽生えハンドブック』からヨモギセイタカアワダチソウ

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『身近な雑草の芽生えハンドブック』からハルジオンヒメジョオン

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『形とくらしの雑草図鑑』からオオアレチノギクとヒメムカシヨモギ

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『形とくらしの雑草図鑑』からハルジオンヒメジョオン


身近な雑草の芽生えハンドブック

身近な雑草の芽生えハンドブック

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