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2018-11-08

[]東京都写真美術館の「愛について」と「写真新世紀」を見る



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 東京写真美術館で「愛について――アジアンコンテンポラリー」と「写真新世紀」を開催している(どちらも11月25日まで)。

 まず「愛について」、ちらしに書かれていることを写す。

発展と変容の著しいアジア。現代写真・美術の世界においても、アジアに向けられる視線はますます熱くなっています。本展は家族、セクシュアリティジェンダーのあり方に焦点をあて、変わりゆくアジアの現在をご紹介いたします。出展作家は、中国シンガポール台湾韓国、在日コリアン、そして日本の女性アーティストによって構成されています。国も年齢もアーティストとしてのキャリアも異なる彼女たちの作品は、アジアンコンテンポラリーとして高い評価を得ているという共通点以上に、女性の価値観が様々に変容するアジアの“今”を共有しています。彼女たちはそれぞれの現実を直視し、それぞれの“今”に思いを巡らせながら走り続けています。その眼差しの奥底にあるもの、それは「愛について」。

 参加しているのは中国台湾シンガポール韓国、日本出身の女性アーティストたち。家族をテーマにしているものが多い。中国生まれのチェン・ズは自傷行為をテーマにしている。対話生まれのホウ・ルル・シユウズは高雄の基地の街で暮らす人々を撮り、在日コリアン3世のキム・インスクは在日コリアンの家族を撮り、韓国のキム・オクソンは済州島に住む外国人と結婚したカップルを撮っている。日本の須藤絢乃は実在する行方不明の女の子に扮して撮影したセルフポートレイトで注目された。シンガポール出身のジェラルディン・カンはファミリー・ポートレイトで注目を浴びた。

 ほぼ家族やその周辺を撮っている。だが写真として現れているのは日常的なポートレイトであまり面白さを感じない。写真は誰でも簡単に撮れる。その写真で頭角を現すのは難しいのだろう。長島有里枝は20歳のときに家族とのヌードポートレイトで鮮烈なデビューをした。しかしそれはもう25年も前のことだった。世界の紛争地や戦場へ行かなければなかなか画期的な被写体には巡り合えないだろう。身近な家族を撮って面白い写真を狙うのは至難の業なのかもしれない。

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 地下の展示室ではキャノンが主催の公募展「写真新世紀」が開かれている。もう41回目だという。こちらは奇妙な作品が選ばれている。印画紙に汚染物質を受けて大気汚染を表現したり、夢に見た光景を再現して撮影したりとか、素直に撮った写真はすでに受賞できなくなっているかのようだ。面白い写真が公募展や美術館の企画展には引っかからなくなっているのだろうか。

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愛について――アジアンコンテンポラリー

2018年10月2日(火)−11月25日(日)

写真新世紀2018」

2018年10月27日(土)−11月25日(日)

10:00−18:00(木・金は20:00まで)月曜休館

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東京都写真美術館

東京都目黒区三田1−13−3 恵比寿ガーデンプレイス

電話03−3280−0099

https://topmuseum.jp/

アニサキスアニサキス 2018/11/09 00:42 写真は機材や加工技術が進化して、人間の網膜を超えてしまったと思う。人間の感情や感性が技術に追い抜かれたというべきか。写真は表現というより単なる記録メディアになってしまったような気がします。良くも悪くも。

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