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2018-12-12

[]ギャラリー・ビー・トウキョウの松浦悠子個展を見る



 東京京橋ギャラリー・ビー・トウキョウで松浦悠子個展が開かれている(12月15日まで)。松浦は1995年愛知県生まれ、2018年金沢工芸美術大学工芸科を卒業し、現在同大学大学院修士課程に在学している。今回が初個展となる。

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 松浦は乾漆の技法で作品を制作している。画廊の正面奥にほぼ等身大と見える人体像が設置されていて、手前には台座に半身像が横たえて置かれている。全身像も半身像も見えている部分だけで成り立っていて裏側はない。形も精巧なので訊くと実際の人体から直接石膏で型取りしているという。横たわったモデルの上から石膏を塗っていくが、背中側までは石膏を塗れないので半身だけなのだという。

 それに漆を使って立体に仕上げていく。とても気持ちの良い形だった。実際のモデルから型取りして人体を再現する作家を二人知っている。二人とも男で、一人は錫を使い女性の一部分を正確に再現する立体を作っている。それが必要以上にエロティックなのだ。もう一人はもっぱら女性の尻だけを型取って再現している。二人とも過剰にエロティックなのだ。それらを見ているから、松浦の作品が気持ちよく感じられたのだった。

 乾漆技法によらずとも人体から直接型取りして制作する方法は可能だろう。では松浦の何を評価するのか。ひとつはそれを漆で作り、磨き上げたようなきれいな表面を志向しないこと。もう一つは人体の作るポーズがエロティックな方向を志向していなくて、作家の健全な美意識が感じられることだ。なお、胸が小さく見えるのは、モデルが仰向けに寝ているのでどうしても平たく流れてしまうためらしい。

 漆を使った立体からこんなに面白い作品が生まれているのは驚きであり将来が楽しみだと思った。

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松浦悠子個展

2018年12月10日(月)−12月15日(土)

11:00−19:00(最終日17:00まで)

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ギャラリー・ビー・トウキョウ(GALLERY b. TOKYO)

東京都中央区京橋3-5-4 第1吉井ビルB1

電話03-5524-1071

http://www.gallery-b-tokyo.com

警察博物館LIXILの間の小路を入った右側、主婦と生活社手前

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