mmpoloの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2019-01-20

[]春の花を探す



 NHKの天気予報の時間に代々木公園フクジュソウが咲いている映像が紹介された。それで私も探しに行った。近所の公園ではフクジュソウはまだ蕾だった。それではとフキノトウを探すと小さな蕾が出始めていた。公園だから採るわけにはいかない。

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↑こちらがフクジュソウ、↓がフキノトウ

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 旧中川の土手まで足を延ばした。南向きの斜面にはタンポポが咲き始めている。近くには芝桜が植栽されていて、これも咲き始めていた。

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 近所の団地の庭を見て回ると、オオキバナカタバミが咲いていた。ボケも蕾が膨らんでいる。一体にボケは実止まりが悪く、これだけ蕾を着けても実になるのはやっと数個程度だ。だからボケ酒の材料を集めるのは苦労する。

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2018-12-24

[] インドネシアでの津波被害



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 インドネシアジャワ島で大きな津波の被害があった。今日の発表で200人以上が亡くなっている。津波の原因は地震ではなく火山の噴火によるものだという。スンダ海峡にあるアナウクラカタウ島の火山が噴火した。クラカタウと聞いて『生物の消えた島』(福音館書店)という絵本を思い出した。生態学者の田川日出夫が書いて、松岡達英が絵を描いている。31年前の1987年に発行されたものだ。

 クラカタウ島(大ラカタ島)は1883年に大爆発した。クラカタウ島の大部分が吹き飛んで、爆発音は2000キロ離れたオーストラリアやタイまで聞こえたという。クラカタウ島の大部分は水面から200メートルもの深いところから吹き飛んで、津波の高さは40メートルもあったという。津波鹿児島市の甲突川にも押し寄せてきた。

 その40年以上経ったあとに海底火山の噴火が始まり、クラカタウ島の近くに新しい島が誕生した。これがアナククラカタウ島で、アナクという言葉はインドネシア語子どもという意味だという。今回爆発して津波を起こしたのがこのアナククラカタウ島の火山だ。

 田川ら日本の調査団が1883年噴火後100年近く経ったころ、いったんすべての生物が死に絶えたあと、どんなふうに再生するのか調査している。この絵本はその再生経過が綴られている。

 1883年明治26年)に大噴火があったクラカタウ島、その135年後の今回の噴火だ。本書は絵本ながらクラカタウ島の噴火について教えてくれる。



2018-11-15

[][]からももとヤマモモ



 『古今和歌集』の「物名」に、ふかくさの和歌が載っている。ふかくさは清原深養父で、覚醒剤番長の先祖に当たる(らしい)。

  からもゝの花

あふからもものはなほこそ悲しけれ 別れんことをかねて思へば

 「物名−モノノナ」は題の語を歌の中に隠して詠んだもの。この歌も脚注で、

からもゝ―あんずの古名。1〜3会っている時からもやっぱり悲しいことだ。初句の終りと第2句の初めに題の語がある。

 からもも(唐桃)は杏(アンズ)の古名とある。桃は古代の中国から渡ってきた。それまで日本でモモと呼ばれてきた植物はヤマモモ(山桃)だった。渡来した立派な実の植物を桃と呼ぶことで、従来のモモをヤマモモと呼び変えた。おそらく渡来した中国の桃が日本に定着した後で杏が渡ってきたので、最初それをカラモモと呼んだのだろう。

 中国渡来の桃は霊力を持つとされた。桃の霊力は、イザナギが訪ねていった黄泉の国でイザナミに会い、その醜悪さに逃げ出すとイザナミが鬼に追いかけさせ、捕まりそうになったイザナギが桃の実を投げると鬼どもが逃げ出したという古事記の神話にも反映されている。イザナギが投げた桃の実は霊力を持っているので、古事記の神話は中国から桃が渡来したあとに作られたものだろう。

 そういえば、長野県の喬木村には韓国神社(からくにじんじゃ)という古い神社があるが、あれはどういういわれがあるのだろう。

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 写真はヤマモモの実




古今和歌集 (岩波文庫)

古今和歌集 (岩波文庫)

2018-10-07

[]不思議なボケの実



 不思議なボケの実を見た。ボケは普通下の写真のようにリンゴに似たピンポン玉くらいの実を短果枝に一つ着ける。ところが今回見たボケは枝の先端に数個かそれ以上の小さな実がが固まって着いている。こんなボケの生り方は初めて見た。

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↑普通のボケの実

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 狂い咲きとか返り咲きとか呼ばれる花も咲いていて、これがボケであることに間違いない。どうしてこんななのだろう。ここは毎年見てきているが、いつも普通の実の着き方で、こんな現象は初めて見た。まさか例のホットスポットというのではあるまいな。


※ボケ酒を作りたいけど、ボケの実が手に入りません。どなたか庭にたくさん生っているという方、譲っていただけませんか?

2018-06-20

[]クチナシのアザミウマ



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 クチナシの白い花が満開で官能的な匂いが漂っている。そのクチナシの花に息を吹きかけると、花の芯から黒っぽい小さな虫がわらわらと這い出してくる。炭酸ガスに反応しているのだろうけれど、まさか口臭に反応しているんじゃないかとちょっとだけ傷ついたりもする。この小さな虫はアザミウマ、別名スリップスという微小な昆虫だ。アザミウマ目に分類されている。総状の翅をしているので総翅目ともいう。

 昆虫学者の工藤巌さんはこのアザミウマの分類の専門家だ。アザミウマには多くの種があるが、小さいこともあり種の見分けが難しい。昆虫学者でも普通は実体顕微鏡を使うか、プレパラート標本にして顕微鏡を使って検索表を見ながら同定を行う。検索表とは、

 1. 触角は3環節;円錐形刺毛は短大で、先端は鋭く尖る………○○ムシ

 ―.触角は6または7環節;円錐形刺毛は細長く、先端はさまざま……2

 2. 円錐形刺毛は先端鈍頭;云々(以下略)

というようになっている。

 さて、工藤さんはこのアザミウマを肉眼で同定してしまう。これはクロゲハナアザミウマの雌です。チャノキイロアザミウマの雄です。その後念のためにルーペを覗いて、間違いありませんと。どうして分かるんですか? 色と形と動きですとの答え。そのような同定は邪道ではないかと思っていた。ちゃんと検索表を使って同定するのが正しい方法だと。

 後日アブラムシの分類の専門家宮崎昌久さんが雑誌に書いていたのを読んだ。人は犬と猫を一目で見分けるのに、それを(種として定義して)記載することは大変なのです。

 工藤さんの同定は邪道ではなかった。慣れれば一目で分かるのだ。それを慣れない人に伝えるのが大変なのだ。

 写真のクチナシのアザミウマは多犯性のヒラズハナアザミウマではないだろうか。昔、『農作物のアザミウマ』という本を作るために各地でアザミウマを採集して撮影していたとき、松本市で採集したアザミウマについて、これは日本では初めての記録ですと工藤さんが指摘した種がいた。まあ、分布することは予想していたけどと淡々と言われて拍子抜けしたのだった。(ちょっとだけ高揚したのに)。