退職しました!

起業に向けて、ついに一歩踏み出した。

今まで13年2ヶ月をシステムライブラリアンとして、4ヶ月を閲覧担当者として働いた大学図書館を本日(9月末日)で退職した。

長年の夢であったITベンチャーを立ち上げるためである。

しかし、いきなり起業するわけではなく、一旦転職しIT技術をブラッシュアップしながら起業準備を行うことにした。

いきなり起業しないのは、最低限の性活保障もあるが、そんなに甘い世界ではないことを知っているからだ。

リスクをテイクするためには、十分な準備が必要であることは言うまでもない。

如何せん、自分の夢に日付を付けてしまったので、もう後戻りはできない。

やり残したこともたくさんあるし、名残惜しい気持ちでいっぱいだが、前に進むしかない。

これまで、大学図書館では仕事内容や仲間に恵まれとても良い職場だっただけに、居心地が良すぎて長居してしまったが、これからはそれに甘えないよう自分に鞭を打つことにしたい。

これからは、新しい職場での業務と起業準備を同時並行的にやっていく。

大変なことだが、それができなければ起業などできないと考えた方がよいだろう。

相当な”編集力”が必要になる。

根拠はないが自信はある。

ともあれ、来週から新天地で頑張ります!

下手な遠慮は休むに似たり

「遠慮」というのは、自分も相手もストレスが溜まるものである。

例えば、ある仕事の主担当者のAさん(上司)が忙しくて
手が回らないときに、Bさんが「私がやります!」と言い
たいのに、Aさんが気を悪くしないかと遠慮して言い出せ
なかった。

とか、食事の際、AさんがBさんを車で送ってあげたとき、
御礼にBさんが(用意していた)お菓子をくれようとした
のに、遠慮して受け取らなかったら、Bさんが怒りだした。

といったエピソードは枚挙に暇がない。

そもそも、遠慮とは...

遠慮は文字通り、遠くを慮る(おもんばかる)こと、遠い将来のことまでよく考えることが本来の意味であった。[語源由来辞典]
http://gogen-allguide.com/e/enryo.html

それが転じて、

遠い将来のことをよく考えることは、すぐに行動をとらないことでもあるため、態度を控え目にするという意味が生まれ、現在ではその意味で使われるようになった。[語源由来辞典]

ということらしい。

つまり、遠慮とは「目先のものに捉われず、遠くを見通す」と
いうことで「思慮深い」とか「熟慮する」といった意味に近い。

決して「態度を曖昧にする」とか「結論を先送りする」という
意味ではないのだ。

少なくとも、相手を怒らせるものではない。

「遠慮」=「ガツガツしない」=「日本人の奥ゆかしさ」という
視点もあるが、過剰な遠慮は人を不快にしたり業務を停滞させる
ということも肝に銘じておきたい。

本来の意味での遠慮、つまり「先を見越した上で、今どういう態
度や振る舞いをすべきか」を考えて行動したいものだ。

まさに「下手な遠慮は休むに似たり」なのだ。

プロダクト優先か広報優先か?

少し前に下記の匿名ブログ(※)を拝見して、技術屋としては、
「やっぱ中味が重要。プロダクト・ファーストだよね!」と痛く
共感したのだが、無名の人が無名のサービスをPRしたり、売り
込んだりする戦略としては、広報というか宣言先行も悪くない
のではと思い始めてきた。

(※)『最近の起業家は気持ち悪い、そしてそもそも起業家ではない。

つまり、種まきとして、「自分に起業家マインドがあること」や
「こんなサービスをつくりたい」等を先にTwitterとかFacebook
宣言して、早期にユーザを巻き込んで、意見を聞きながらサービス
をブラッシュアップしていく方が長いお付き合いができるのかなと。

要は、単発の打ち上げ花火ではなく、線香花火から始めて、徐々に
火薬力を強めて行く方法だ。

「そんなのんびりしてたら誰かにパクられちゃうよ!」という声も
聞こえてきそうだが、パクられても揺るがないぐらいのオリジナリ
ティが欲しいところだ。

確かに、上記ブログにも「名前だけで中身がないのに、自慢したり
持て囃されのは気持ち悪い」とは書かれているが、「無名の人が
これから起業するためのPR」については触れていない。

そもそも、プロダクトとサービスをごっちゃにして語るのは間違っ
ているかもしれないが、何が売れるか、何が成功するかに特定の
法則はない。

とにかく、この不確実性の時代には、ドンドン打ち出してみて、
こまかく軌道修正していくしかない。

大事なのは「失敗を恐れないこと」だ。

一歩踏み出しました!

起業に向けて、ついに一歩踏み出した。

今月末で退職し、新しい道へシフトチェンジする。

青天の霹靂となる異動で、システム(技術職)から離れたことも大きいが、
年齢的にもこれから数年で起業することを考えると、もう時間がない。
しかも、現職場が居心地が良いので、このまま居たら抜け出せなくなる。

等々の理由に依り、現職を離れる決断をしたのだ。

当面は、これまでの経験を活かせるところに転職して、IT技術をブラッシュ
アップし、並行して起業準備を行うつもりだ。

つまり、転職と同時に起業準備をスタートする。

これは相当なプレッシャーだが、自分が決めた道だから、やるしかない。

人生は一度きり。
安定した人生も魅力だが、自分の信じた道にチャレンジすることにした。

もちろん不安もあるが、ワクワク感の方が強い。
「根拠のない自信」だけはある。

ともかく、今は現職のクロージング処理に注力して、お世話になった方々
に感謝したい。

私が一歩踏み出せたのは、身近な方々の協力のおかげなのだ。

本の風を起こせ!〜図書館総合展

『利用者側に寄る前に、まず本がどうしたがっているかを考えるべきです。』

これは、先日の図書館総合展で「公共図書館の可能性」と題して、TRCのフォーラムで松岡正剛氏が力強く語った言葉である。

この言葉は大学図書館員である私の心に深く刺さった。

OPAC2.0以降、我々図書館員は「利用者志向」に軸足を置いてきた。

「利用者調査」、「FGI(フォーカスグループインタビュー)」、「Google,Yahoo世代の若い利用者を意識したOPAC」等々、少しでも利用者を知り、利用者側に立とうと努力してきた。

今年度になって、ようやく「ファインディング・ツール」,「ディスカバリー」,「My Library」など、利用者ニーズの高いサービスを提供するに至った。

しかし、結果として、いまだコンシェルジュやCRMの領域には達していない。

まだまだ受け身体質なのだ。依然「図書館に来てくれればサービスします」という体質で、全然戦略的ではない。

一方、松岡氏は、これからの公共図書館再建の鍵は、利用者側に歩み寄ることではなく、旧来図書館を支配してきた体質構造を変えることにあると指摘した。それは、図書分類体系をスクラップ&ビルドすることでもある。

そもそも、OPACにおける主題分類は、図書管理上の分類体系であって、利用者にとって探しやすい分類・想像を掻き立てる分類ではない。

あくまで、図書館(員)にとって都合のよい主題分類であり、OPACは業務上必要な検索システムである。

遡れば、最初にできた図書館は「神のための図書館」だった。分類体系も西洋(キリスト教)文化の上に立つ体系だと言える。図書館とは相当な「オーソリティ」だったと推測できる。

つまり、歴史的にみると、図書館とは長い間利用者のためのものではなかったのだ。

だから、図書館の体系や体質をそのままにした状態で、急に利用者のためのものにしようとしても、無理があるのだと思う。

松岡氏曰く、『体系や体質をガラッと変えて初めて利用者側に行ける』と。

これは言うは易しで、そのためには、図書館界および図書館員は相当な覚悟をしなくてはならない。しかし、生き残りのためにはやらなくちゃ!

最後に、松岡氏は、自身の取り組みを紹介した。

『本は群れたがっている』
『本は論争したがっている』
『本は重なりたがっている』
『本はつながりたがっている』

・・・そう、人は一人で生きられないのと同様、『情報は一人ではいられない』のだ。

だから、「本好きな人を集めて、本について語らい、本の風を起こす!」と。

青山スパイラルホールで開催される「連塾ブックパーティスパイラル」がそれだ。

実は、第一巻はつい先日開催されたばかりだが、私はこれに参加してきた。

私も、図書館界に僅かでも風を起こせればと思っている。

『動かないシステム』再び

『動かないシステム』

昔よく聞いたフレーズで、自分自身も経験したことがある。

入社二年目で、とある市役所の税務システムを担当していたとき、せっかくテスト環境でうまく行っていたのに、モジュールの本番移行でシクって、本番で課税額を間違って算出してしまい、数千の住民に誤った通知書を発行してしまったのだ。

新聞沙汰にもなったし、日経コンピューターでも取り上げられた。悔しくて仕方なかった。

しばらくの間、放心状態で立ち直れなかった。

苦い思い出だ。


あれから20数年が経過して、また経験することになろうとは…

今月に入ってから、蔵書検索システム(ファインディング・ツールとも言う)がまともに動いた時間の方が少ないのでは?というぐらいにトラブルが頻発している。

Webサーバーがハングったり、スットン落ちしたり、テーブルスペースがパンクしたり、大忙しだ。

海外システムベンダーに連絡してもなかなか対応してもらえないし、パッケージなので、こちらで気軽に手出しが出来ない状況なのだ。


さらに言えば、SIerを入れずに直接契約したため、お互いの利害を調整したり、クッションとなってくれる存在がいない。


日本のベンダーなら、呼びつけて直るまでオンサイトで対応させたり、営業に調整させたりできるのだが、それもできない。

インストールやバグ対応しても報告書も出さないし、こちらに情報を開示もしない。驚くなかれ、オラクルのシステムパスワードも知らされてないのだ。


まさに、ないない尽くしのシステムなのだ。


誰がこんなシステム入れたんだ〜!と叫んでも天にツバすることになるし…。

ともあれ、今回のトラブル騒動でわかったことは、トラブルが起きてしまったら相当に時間がかかるので、いかに未然に防ぐかを考えなくてはならない、ということだ。

文化の違いでは済まされない。

早く安心して眠れるように、モニターなり監視体制を強化していきたい。

気分を変えて再スタート!

ブログのレイアウトを変えてみました。

再スタートするために、何となく気分を変えたかったので...

以前の和風のレイアウトも嫌いではなかったけど、
しばらくブログを離れたら少し重たく感じてしまって、
再開のモチベーションが上がらなかったから。

すっかり、140文字以内の世界(Twitter)に慣れきってしまって、
140文字以上の文章を書けないのでは?との恐怖心を払拭すべく、
再スタートしました!

職場も新図書館システムに移行したり、人事異動が発令されたり、
大きく様変わりしているので、自分も身近なところから変えて行こうかと。

これからも、どうぞよろしく!