「星の王子さま」の学者をときどき思い浮かべる(その3)

これで3回も書くとは思わなかった。
前回までの追補編を少し。
 
(1)内藤訳では「着ている服が服だというので」(誰もその天文学者のいうことをほんとにしませんでした)のようになっているのだが、仏語だとこんな感じらしい。
(仏) Mais personne ne l'avait cru a cause de son costume.(a はアクサンが付く)
 
(2)新しい天体(王子の星)を発見したときの挿絵の件。
原版では望遠鏡の先に星がひとつあるはずなのだが、岩波の旧版ではこれを落としていたようだ。縦書き・横書きの関係なのかもしれない。
それが新版となる際に星がちゃんと加えられたとのニュースをどこかで聞いた。この天体発見(というか星の挿絵)のエピソードはかねてより記憶にあったため、面白がって新版も買ってしまった。
最近になって多くの翻訳版が出てきたわけだが、確認してみると多くは星を入れているが、中には落としている本もあるようだった。