『デイ・アフター・トゥモロー』

デイ・アフター・トゥモロー』 ★★★
製作国:アメリカ 公開年:2004 配給:FOX 上映時間:124 分
監督:ローランド・エメリッヒ 脚本: ローランド・エメリッヒ/ジェフリー・ナックマノフ
出演:デニス・クエイド/ジェイク・ギレンホール/イアン・ホルム/エミー・ロッサム/ケネス・ウェルシュ

いやー『ヴァン・ヘルシング』がおもろなかったせいで、その後すぐに観たこの映画は随分面白く観れました。記憶に残るような映画じゃないけど、まぁ、観て良かったなってぐらいの気にはさせてくれますよ。
こんな災害パニック映画は前振りが凄く重要だと思うんですが、その前振りを序盤の30分掛けて丁寧に見せてます。氷河期が起こる理屈の部分に観客がダレないように、時折、世界各地で起こる異常現象を織り交ぜつつ。この辺、手垢が付いた感はあるけど、構成はなかなか上手。登場人物が多過ぎてゴチャゴチャになるという事が無かったのも良かったです。

※※※※※※※※以後ネタバレあり※※※※※※※※


あとは、今まで想像もしなかった氷河期というものが現代社会で起こるとどうなるかっつー話なんですが・・・・・・・・全ての物や人までもが瞬時に凍るという台風のような巨大低気圧の目の中に突入した時の描写なんかは、もしかしたらあそこが一番の見せ場なのかもしれないけど、全くドキドキせず。ピキピキと音を立てて逃げる人間を追うような形で壁や床が凍っていくんだけど・・・・・・・・氷だからねぇ。死ぬんは死ぬんだけど凍死だもんなぁ。実際、瞬間冷凍しちゃった人の描写って軍のヘリコプター?の人達だけだったしなぁ。凍った人間の体が衝撃でバラバラになるっちゅうお約束の描写もありませんし。・・・・・・・それはちょっとB級っぽいか。

ただ、氷河期の中で廃屋と化した図書館に避難した人達の生き延びようとする意思と方法は見てて面白かったです。それほどいがみ合う事もなく、一致団結で、知恵を出し合い、傷付いた者を助け合う姿は良かったです。誰も死ななかったのも良かったな。
ただ、主人公のデニス・クエイドが息子を探しに行くっつって、NYに向かう時に付き合って死んだオッサンだけは気の毒に思ったけど。別に死ななくても良かったんじゃ・・・・・・・・。

災害の迫力や、残酷さを見せる映画というよりは、サバイバル色が強いかな。まぁまぁ、面白かったです。クソー!観て損した!っと思う人は少ない筈。でも、これは名作!って思う人も少ないだろうなぁ。