トトリのアトリエをプレイしていた

ガストから2010年に発売された、アトリエシリーズRPGです。

トトリの衣装がすばらしい

序盤に30分ほど、トトリをジャンプさせたり走らせたりして眺めるのに費やしてしまいました。この透け具合は神です。




前作、ロロナのアトリエからの進化

見た目の改善

自分がロロナのアトリエの二周目をプレイするまでに至らなかった原因は二つあります。
一つは、一周目でトゥルーエンドに到達してしまったこと。他にもエンディングがある、といわれても、大団円のエンディングを見てしまったあとにサブシナリオのエンディングを拾いに行くほど、時間のある身分ではなくなってしまいました。
もう一つは、ポリゴンキャラの見た目。キャラデザイン画・立ち絵と、移動や戦闘中に動く3Dモデルの乖離が激しかったのです。コレジャナイ。


誰!?
先頭シーンやイベントシーンでこのモデルを見るたびに微妙な気分になって、乗りきれなかったのがロロナのアトリエでした。


原画の雰囲気をしっかり残したモデルになりました。素晴らしい。

戦闘シーンの改善

トトリもロロナも旧時代RPG的な、敵のところまで味方キャラクターがスタスタと走って行って殴るアニメーションが入ります。ここの速度が改善されて、さくさくと殴り合いが進むようになりました。シリーズ間の比較ではなく、RPG一般の基準として考えても、サクサク進む部類に入る戦闘です。
微妙にエフェクトに時間を取る鬱陶しい敵キャラも、居ないわけではないですが。(エレメンタル、お前だ)


追加ダメージの数字や状態異常付加攻撃の結果がばらばらと並んで気分いいのは、エターナルマナあたりからの伝統ですね。


武器素材の調合を頑張ったご褒美としての追加ダメージは、単に攻撃力が上がるだけと違って見た目にわかりやすく、合成結果の違いにより個性も感じられて、良いシステムです。同種の武器でも、調合能力が上がったら違う素材から作った良いものに入れ替えたり、特殊効果の違いによって何本も持って行ったりという運用になります。



左がうちで雑魚用に運用していたもの。右は異常の入らないボス用として使用していたもの。うっかり違う武器で撮影してしまいましたが、実際は同じ武器で違う効果のものを2〜3本作っています。レギュラーメンバーの武器はこの2種類を作成して、振り回していました。


攻略サイトを見て作ってしまうと、たぶん面倒くさいゲームになってしまうと思います。手に入った素材の特殊効果を、どういう経路で装備品につけようか…と延々悩んでいる時間が楽しみのひとつ。武器・防具の素材に直接つけることが出来ず、素材の素材の素材あたりにつけて、そこから合成していくのです。

ガストのRPGについて振り返ってみる

参考:アトリエシリーズ - Wikipedia

調合がメインだったアトリエシリーズが、調合がついているRPG、つまりラスボスを倒すようなゲームになったのが、イリスのアトリエ。これが3部作、なんとなく繋がった話になっています。主題歌の担当はどれも霜月はるかさん。霜月さん曲の中ではかなりノリのいい部類に入る曲が並ぶ、素晴らしいセットです。3/17〜18のファンタジーロックフェスにてメドレーが披露されるようですが、他のイベントと被って両日とも行けないのが残念。

  • その後のアトリエ本家ライン

マナケミア2本を挟んで岸田メル原画のロロナ(2009)〜トトリ(2010)〜メルル(2011)へと。

本家アトリエと並行してアルトネリコ(2006)、アルトネリコ2(2007)、アルトネリコ3(2010)が走っています。


ガストのRPGといえば、PS2のゲームなのにイベントのキャラクター移動が8方向だったり、OPムービーと本編の絵が全然合っていなかったり、立ち絵とポリゴンが全然合わなかったり…とにかく見た目がぼろぼろでした。でも音楽は最高だしサブイベントも充実していて、いつか、いつかと思いながら追いかけてきていたのです。就職以後、時間および精神的になかなかRPGをやりづらくなっていましたが、最近ようやくトトリのアトリエをプレイして、「ガストのRPGもついに並みの見た目になった」という感想です。

開発元のガストについて

ガストは先日コーエーテクモゲームスに買収されてしまい、このシリーズが今後どうなるかは不透明になりました。大企業らしい作りにならずに、アトリエっぽくイベント重視の構造であり続けることを願っています。めんどくさいことが好きなメーカーだけに、めんどくさいゲームになってしまうことが一番の不安…。アルトネリコチームはどうやらシェルノサージュ方面に行っているようなので、あのシリーズがどういったつくりになるか、にも注目です。

総括

キャラクター同士の絡みは楽しいし、調合や討伐の依頼もめんどくさくはないバランスに仕上がっています。ようやくガストのRPGも、他人にお勧めできるレベルになりました。うっかり全エンディングを見て、プラチナトロフィーまで獲得してしまいました。開始後からずっと寝続けると見られるバッドエンディングも含めて、どれも和む話です。
エンディング関連は注意点がひとつ。1周目ではトゥルーエンディングにたどり着くのが難しく、2周が前提の構成になっています。そのため、プレイ時間がちょっと長めに必要かも。それプラス、結構プレイ時間がかかるのに1周目が微妙エンドでも耐えられる心構え。1周目は展開に振り回されたり、強敵にボコられたりしながらあたふた楽しんで、2周目にトゥルーエンディングの攻略条件を満たすために、行動計画を練る楽しみ方をする…そんなゲームです。


現在の最新作はメルル、そして前作にはロロナがあります。現在トトリはベスト版も出ていてお手頃なので、ここからプレイすることをお勧めしたいです。ロロナ・トトリ・メルルと舞台には関連性がありますが、ロロナは先に述べたようにちょっと微妙な出来なので、シリーズ未経験の人にはトトリからにしましょう。