ボーイズ・オン・ザ・ラン

久々の更新です。

先に原作の漫画

ボーイズ・オン・ザ・ラン 1 (ビッグコミックス)

ボーイズ・オン・ザ・ラン 1 (ビッグコミックス)

を読んでいました。

漫画はかなりおもしろかったですし、普通に考えても、原作を越えるのは難しいと思いつつ、あきらかに斜交いに構えてました。
でも、ポスターで主人公をみて、「いい感じ」と直感したのです。


ボーイズ・オン・ザ・ラン [DVD]

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総評
★★★☆

かなり、というか、すごく、いいです。

原作をうまくまとめているなと思うのです。
映画という枠の制約上、かなり削ってはいますが、原作のエッセンス、痛々しさを失うことなく、映画として面白い作品になっていると感じました。
おすすめできます!

ただ、目を背けたくなるような、自分の過去の失敗を想起させるシーン多数なので、そこにはご注意。

アウトレイジ

観てきました!
たけちゃんこと、我らが北野武監督の最新作!

アウトレイジ オフィシャルガイド (日経BPムック)

アウトレイジ オフィシャルガイド (日経BPムック)

いやー、びっくりしましたよ。
公開して最初の週末とはいえ、たけしさんの映画であんなにお客さんが入っているのは初めてでしたね。

久々にバイオレントな映画と言うことで、自分の大好きな、3-4x10月とか、ソナチネの頃の感性を期待してしまったりするわけですよ。


総評

ものすごく残念。

★★☆☆

アリス・イン・ワンダーランド

話題の3D映画を観てきたわけです。

アリス イン ワンダーランド 公式ビジュアル・ガイド (INFOREST MOOK)

アリス イン ワンダーランド 公式ビジュアル・ガイド (INFOREST MOOK)

ティム・バートン監督に、日本ではまるで主演のように宣伝されているジョニー・デップが出演といったら、期待されないわけにはいきません。
シザーハンズとか、スリーピーホロウ、チャーリーとチョコレート工場などを観たことがありますが、何か不思議で、かつ何となく面白い作品が思い浮かびます。

そのゴールデンタッグで、3D映画、しかも不思議の国のアリスを映画化、と。
しかも、予告編を観るに、アリス・イン・ナイトメアの世界観に似すぎてはいまいかと、自分もいろんな意味で期待したわけです。


総評

??

???

もしかして、面白くないのでは!?

がっかり。

★★☆☆

グラン・トリノ

グラン・トリノ [DVD]

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はい、皆さんも大好きなイーストウッドの作品です。


実際、いい仕事をするのですよ。彼は。
どれを観ても決して外れのない質の高い作品群は、賞賛に値することは確かで、誰も疑わないでしょう。


最新のインビクタスを含め、自分も数えるのが面倒なほどの本数、彼の作品を見ていますが、「クリントはいつもいい仕事をするな」と、まるで親友のような言葉を毎回吐いてしまうわけです。


ただ、質が高く、真摯な態度の良作をコンスタントに作っておられることには手放しで賞賛するのですが、安部公房氏の言葉を借りるならば、「心臓を鷲掴みにされるような」作品は、自分の観た中にはあまりなかったと言えなくもないのです。


総評


ミリオンダラーベイビーは面白かった。

★★★☆

バベル

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥさんという、いつになっても覚えられない名前の監督のこの作品、日本では菊池凛子さんがオスカーにノミネートされたために話題になりました。


イニャリトゥさんの作品では、21グラムを観たことがありました。センスはあるだろうに、たいした作品でははなかったようなイメージでした。

この映画も同じです。センスはあると思いますが、いま一歩な感じ。
でも、映画に対する真摯な姿勢の感じられる良作だとは思います。


菊池凛子さんですが、自分のような素人にはよくわからないほどの良い演技をしているのでしょうが、いかんせん、女子高生に見えない。
趣味の悪いコスプレにしか見えない(女子高生にはうるさい)。



総評

観ても損はない良作ではある。
だが、残念ながら、イニャリトゥ監督がどこかのインタビューで言っていた言葉以上の感動は覚えず。


★★★☆


「人は失ったもので形成される。人生は失うことの連続だ。失うことでなりたかった自分になるのではなく、本当の自分になれるのだ」

アバター

かなり前のことですが、話題の映画を観てきました。

近頃ではオスカーを逃したことで話題になった、大絶賛の嵐のアバター

自分はテレビを持っていないため、監督がジェームズ・キャメロンであることくらいの予備知識しかないままに、観てきたわけです。


もう、びっくりしましたよ。
入り口でメガネを渡されるじゃないですか。


あのディズニーやUSJでしか味わえなかった3Dが!
ついに映画でも、ですか!


でも、普段からメガネをかけている者としては、二重メガネをするしかないわけです。
すごく見づらいのですよね。


絶対、軽視していると思うわけですよ。
メガネをかけている者たちを。


しかも、300円高く取るし。


すみません。ついつい愚痴をこぼしてしまいました・・・



感想

ジェームズ・キャメロンらしい、どこまでも空っぽでリアリティにかける甘いストーリーと演出!
それはまるで、たばことコーヒーを知っている大人に炭酸飲料を飲ませているようなもの。


しかし!炭酸飲料は炭酸飲料で、おいしいのだ。


そう、しかも、ジェームズ・キャメロンは炭酸飲料の中でも、コカコーラの座をスピルバーグと争うほどの人であると思う。


その完成度の高い作り、世界観は1500円(レイトショー料金)を払って観る価値はあるだろう。
でも、作品としての価値はゼロに等しい。


総評

「栄養がないと知っていても、マックはサイコー。ただカロリーが気になる」

そんな人におすすめ!


でも、3D映画ということなのですが、何だかんだ、一番、3Dらしさを感じたのは、字幕でしたね。


字幕が画面から浮いて見えるのですよ。

あれには驚いた。



★★☆☆

コード 46

あぁ、美しい。

あまりにも美しい。

詩的だ。


それを人に伝えたくてしようがない。


マイケル・ウィンターボトムがSFを??
という好奇心から借りてきましたが、オープニングから圧倒的に美しく、「もしや・・・」「これはもしかすると・・・」というような期待感でゾクゾクしながら観ました。

たいてい(98%(当社比))、その期待感は、何だかの形で、程度の差こそあれ、裏切られます。

が、この映画は違います。


すっと魂を持っていかれるような美しさを前に、ため息をついてしまいます。

詩的で、ただただ、美しいです。


ラブストーリーの映画には、美しさがあまりに欠けていると、個人的に感じております。
この映画の主要人物が死なないところも、好感度大!!!(一方が死ぬラブストーリーは、ださいと思います)
ティム・ロビンスは久しぶりに見るし、サマンサ・モートンはいつもサイコーだし。

「やっぱり、イギリス人はいい感性をしているな〜」などと、ついつい全イギリス人をもほめてしまうのです。


総評


とりあえず、今年のベスト1に決定!!

ぜひともご覧あれ!
見ないなんて、あまりにもったいない!



★★★★