フィリピン日記-4

BBQの夜、その日もみんなで横田さんにお話を伺った。

「この孤児院にいる子供たちは、恵まれた環境にいて幸せなように思える」
ジャイラホームでの滞在を経て、ある女の子が感想を述べた。
私も、もちろん、傍目からの、それもたった3日の訪問であるのを自覚した上で、同じような感想を持っていた。
それ以上は、きっとわからないし、わからなくてもよい、とも、思っていた。
横田さんの答えは、
「どんなに貧しくても、親と一緒にいられる事ほど、子供にとって幸せな事はない」
というものだった。親元を離れるというのは、どんな理由からであっても、子供にとって辛い経験である事に違いはない。
その事を実感できたわけではないけれど、知る事ができて、よかったと思った。

「訪れてくれる人たちがいる事で、子供たちの辛い時間が、楽しい時間になる。」
横田さんのその言葉を聞くことができて、本当に嬉しかった。




(帰る直前の交流会で、子供たちが歌を歌ってくれた)