カールじいさんの空飛ぶ家

公開時に見てみたいと思っていたが、期待通りの作品。ピクサーの映画はどれも面白かった「トイストーリー」「ファインディングニモ」「モンスターズインク」どれも素晴らしい作品だったが、これも見事なり。
主人公はじいさんだし、出てくる少年にせよ動物たちも、けっしてかっこよかったりめちゃ可愛いキャラじゃないのに、最後には愛らしいものとしてとらえられるということは、ストーリーがよくできているせいなんだろうな。愛する亡き妻の夢をかなえてあげようというカールじいさんの悪戦苦闘に心を打たれる。カールじいさんとフレデリックや犬と鳥など彼らの関係が始めはドライなものが、後半へと友情に満ちて来るあたりがいいな。それから映像的にも空飛ぶ家が風船で舞い上がるシーンは絶品。随所にCGの見事さに感心させられた。そうした技術に裏打ちされているからこそ、感動を与える作品になっているんだな。A
2009年 ピートドクター&ボブピーターソン監督