海の上のピアニスト


最近とみに記憶が悪くなっているのだが、この映画を改めて見てその思いを強くした。すごくいい映画だったという記憶はあるのだが、こんなシーンあったかな?しかし、そのおかげで初めて見ているような気分で見れた。これどうなるんじゃ?ってね。

豪華客船の捨て子(残された赤ちゃん)が、それを見つけた船員によって育てられ、豪華客船の中で育ち、生まれながらの音楽的才能によりピアニスト(生まれた年にちなみ1900と名付けられる)となるというストーリー。そのバンドのトランぺッター(マックス)の思い出語りによってお話は進む。マックスの話も面白い。豪華客船の乗務員の募集に、いきなりトランペットを吹いて、そこにいる人々を音楽で魅了させ乗務員となる。彼はバンドに入って1900(ナインティーハンドレッド)と友達になり、その友情は一生続く。この映画の見せ場は多い。マックスと初めて逢った時の大荒れの海の上での演奏。ジャズの創始者と豪語するピアニストとの対決。初めてのレコーディングでの彼女との初対面とその音楽。彼女の父の話に、いったんは船から降りようとするがやはりできない。彼女への純粋な気持ちもなかなか伝えられず、結局自分のレコードも渡せない。
 ラストシーン、この話をマックスが自分の大事なトランペットを売りにいった店主が話を聞いて返すところでお話は終わる。A
1994年 ジョゼッペ・トルトナーレ監督 エンニオ・モリコーネ音楽