カムイ外伝


 自分が最も尊敬する白戸三平という漫画家の原作を映画化したもの。まず、漫画と映画と比べるということは意味のないことだと思っている。全く表現が違うわけで、それぞれの作品でよければよいし、悪ければ悪い。比べる必要はないと思う。
 一言で暗い映画。非人に生まれ育ち、抜け忍として、命を狙われる身というすでに不幸を背負った主人公カムイの物語だから、暗くなるのはどうしようもないといえばそうだが。う〜ん、なんだろう?まあCG?による映像は迫力があり、サメの捕獲シーンは実に迫力もの。また、格闘?シーンもやはりCGが駆使されて、見るものをあきさせない。だが、なにかが物足りない。やはり人物が描けていないということか。カムイという、かなりニヒルな人格だから、描きにくいだろうから、取り巻きの人々にもっと個性をあたえるべきと思うが?どうでしょう。それから、やはり、殺戮しーんとかもうちょっとあっさりできないもんすかねえ。ともかくああいうむごたらしいのは苦手で、後味悪い〜。んでB。この映画の共演がもとで、松山ケンイチ小雪が今年結婚している。B
2009年 崔 洋一監督